スザノ市の事件、今回でいったん終わりにします。
あとは、なにか新しい動きがあったら また改めて記事にします。
さて、今回の事件では5人の生徒が殺されました。
これは、事件に直面した教師たちの対応がよかったおかげで、対応が一つでも間違っていたら、もっと多くの生徒たちが被害にあっていただろうといわれています。
事件の起った時、普通のクラスは休み時間でしたが、多くの外国語クラス(学年を超えた特別クラスらしいです)では、まだ授業の最中でした。
12歳から14歳までの生徒が勉強するスペイン授業を担当していた教師のクラスでは、一人の女生徒が急に「銃声がした!」と叫びました。
授業を担当していた教師は、ドアを開いて外を見て 事態を察しました。
彼女は慌ててドアを閉めると、生徒たちにすぐに体をかがめて床に伏せるよう言いました。
教室の電気を消し、カーテンを占め、ドアを開かないようにし(カギはなかったので)、そして携帯電話を持っている生徒にはすぐに警察に緊急連絡するように言いました。
生徒の何人かが「死にたくない。」と泣き出しました。
教師は「今日、この教室にいる生徒は 誰も死なない。」と生徒に強くいったそうです。
別のスペイン語クラスでは、教師はドアの前に自分の机を置いて、簡単に開かないようにしました。
犯人が来てドアを開こうとしました。
彼女は全力で机を抑えて、ドアが開かないようにしました。
他にも、何人かの教師たちが同じように教室の生徒たちを守り、警察の指示があってから教室を出ていくことによって、多くの生徒達の命を守ったそうです。
こういうのを見てると、やはり「カギのかかるスペース」があることって大切ですよね。
そして何より大人として冷静であることね。
大人がうろたえ、慌てちゃうと、必ずそれが一緒にいる人に伝わるからね。
そして、今回 悲しい犠牲者が一人いました。
16歳のある男の子は、騒ぎが起こってすぐに 校外に逃げ出しました。
しかし、すぐに恋人がいないことに気が付きました。
男の子は友人が止めるのも聞かずに、校内に戻り 犯人に銃殺されました。
男の子の彼女も弾が当たり 重症だということです。
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今回 襲撃を受け 生徒たちを守った教師たちは みんなこう言っているそうです。
「生徒達には みんな 学校に戻ってきてほしい。
恨みや憎しみを捨ててほしい。
私たちが持てる、最強の武器は「教育」である。」と。