アマゾンわんわん日記 2018

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そこに立つ 桜の木

2019年11月13日 | 人間

夕方 日本の友人からとても嬉しい知らせが届きました。

16歳の時から40年近く付き合っている友人で、これから先もまだまだ友人関係は続く予定ですからね。

母校の桜は健在!

この桜の下で出会ってから 40年近く!

私がブラジルに来てからも 遠いところを訪ねてきてくれたり、日本に帰った時には必ず付き合ってくれる友人です。

私がブラジルに来た当時は、手紙やたまの電話で連絡を取るぐらいでしたが、インターネットが発達した今は以前よりはまめに連絡をとりあえるようになりました。

技術の発達ってすごいわねー。

距離は遠くても、いつも近しいところにいてくれる友人が これから先も長く友人であり続けていてくれることに感謝をしつつ、本当に心の底からおめでとうという言葉を送りたいと思います。

     *     *     *     *     *

朝早く 日本の妹から伯母の訃報が届きました。

あまり親しく親戚づきあいというものをしない私ですが、この伯母のところには 帰るたびに母に頼んで連れて行ってもらうぐらい 大好きな伯母でした。

今でこそ 近くを幹線道路が通り、大きな牧場や物流施設が近くにできて開けていますが、私が小さかった頃は 田舎の山の中にポツンとある 小さな家でした。

近くには町の史跡にもなっている 古くからの桜の木があり、春には美しい花を咲かせてくれているはず。

家からもそう遠くない距離のところなので、自転車をこいで よく桜の木を見に来ていました。

桜の季節でなくても 桜の木を見るためだけにぎこぎこと上り坂をペダルをこいで来ていたのです。

伯母はいつでも近くの畑にいて 農作業をしていました。

私はその姿を見るだけで何となく安心して、帰りは下り坂を一気に自転車で下りていったものでした。

最近では広い畑の世話ができなくなり、家の前の小さな家庭菜園で野菜を作っていました。

訪れるたびに真っ赤なトマトやピーマンなど 山ほどの夏野菜を持たせてくれました。

伯母の娘さん、私の従妹たちは 若くして旅立ってしまいました。

今頃は空の上でようやく娘さんたちと会えて、昔のように賑やかにしゃべりあっているかもしれません。

     *     *     *     *     *

サクラの木は これから訪れる冬に向けて その枝先には固い蕾を抱いています。

その中にはたくさんの過ぎ去った時が閉じ込められていて、桜の花が開くと一斉にその思い出が押し寄せてくるのかもしれません。

吉報と訃報、偶然にも同じ日に届いた二つの知らせに思いをはせながら写真を見ていたら、どちらも満開の桜の木の写真にたどり着きました。

コメント
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