動物のための公立病院の設置とか救急車の配備とか、動物医療の先進地域ともいわれるミナスジェライス州の州都ベロオリゾンチで、このたび大変な動物病院が摘発されました。
摘発されたのは ベロオリゾンチ市都市圏のノーバリマ市の動物病院。
それまでにも 様々な「黒いうわさ」があったそうです。
それが今回警察が捜査に乗り出すきっかけになったとか。
これまでに警察の調査により...
*人間の薬など、動物の医療には適さない薬品の使用。
*必要のない医療行為をし、その代金を請求した。
*必要のない入院をさせた。
そして、入院の日数を一日でも長くするため、死んでしまった動物を冷凍保存した。
*トリミングなどで預けられた動物から、他の動物へ輸血をするための血液を 飼い主の同意なしに採集し、集めた血液は売却をした。
等々、これまでに警察が調べただけでも これだけの違法行為が見つかったそうです。
この動物病院のオーナーは夫婦ともに獣医だそうですが、もちろん二人とも獣医師免許は剥奪。
夫のほうはすでに逮捕され、妻のほうも身柄が確保され次第 逮捕される見込みだそうです。
それにしても、入院費を加算させるためだけに動物を冷凍保存って、すごいわ。
確かに入院させていた動物が死んでしまったら、日本みたいに「動物の葬儀」が一般的でないブラジルでは、遺体はそのまま病院側に預けて処分してもらうことが多いからね。
じっくり亡くなった動物の体を調べる飼い主もいないでしょうから、こういう不正ができたのね。
トリミングに出したつもりが、血まで抜かれてたってのもすごいわよね。
「毛」刈られただけでなく、貧血になって帰って来た!
もちろん こんな動物病院ばかりじゃない、本当に良心的な動物病院がほとんどなんですけどね。
昨年 わが家の「ふとし」が入院した時には、「朝、昼、晩」許可された回数 みんな使って面会に行ったわ。
さぞや うるさい飼い主って思われたかもしれないけど、それでも「うちは わが子をよく見てるわよ」アピールは十分だったと思う。
こんな動物病院を減らすには、やっぱり飼い主さんたちが 自分のペットをきちんと見て、少しでもおかしいところがあったら 調べてみるという姿勢が大切なのかな と思いました。