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Nelson Sargentoの死

2021年05月31日 | ブラジル雑記
日本ではそれほど知られていないかもしれません。
でも、リオデジャネイロの人なら恐らく誰でも知っている。
サンバの作曲家であり、詩人であり、歌手であり、ブラジルポピュラー音楽の研究者であり、芸術家であり...
ありあまるほどの才能を持ち、多くの人に愛された広い意味での芸術家「Nelson Sargento」が亡くなりました。
96歳ということですから、およそ 天寿を全うしたと言っても良いお年ではないかと思います。



Nelson Sargentoは生粋のカリオカ(リオっ子)。
幼いころは母とmorro do Salgueiroに住んでいました。
10歳の時にそこでサンバと出会い、初めてパレードに参加しタンバリンを叩きました。
その後、事情によりmorro do Mangueiraに移り、そこでサンバの作曲家として才能を開花させました。
個人の作品として、また他の作曲家との共作として、サンバグループ Estação Primeira de Mangueiraのパレードのために、たくさんの曲を作曲しました。



その功績がたたえられ、何度かの表彰も受けていました。
2019年には95歳にして日本での公演も行ったそうです。

Sambista(サンバの作曲家)として生涯を生き抜いた彼が、最後の年にパレードを見ることなく去っていかなくてはならなかったのは、残念です。
来年こそは、リオのMarquês de Sapucaí(サンバ会場)にサンバの音が響き渡ればと思います。



最後に彼の代表曲の中から一曲

Agoniza Mas Não Morre - Nelson Sargento, Lula Matos & Terças Desamplificadas
コメント
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