ブラジル東南部ミナスジェライス州で、湖に張り出した崖が崩落して 観光船などが巻き込まれる事故がありました。
もう日本でも報道されているようですので、ご存じの方もたくさんいらっしゃるかと思います。
事故があったのは州都ベロオリゾンチから280㎞程、ミナスジェライス州の中でもサンパウロ州との州境に当たるところです。
このあたりは標高が高く、切り立った崖が多く、また滝なども多く 海のないミナスジェライス州の人たちには「ミナスの海」と呼ばれる場所だそうです。
事故が起こったのは1月8日お昼の12時半。
付近では50人ほどの人たちが 数隻の観光ボートに乗って景勝を楽しんでいました。
その中の一隻の乗客たちが、上から小石が落ちてきていることに気が付きました。
乗客たちはボートの操縦者に「小石が落ちてきている。危険じゃないのか?」と尋ねました。
その時です、この乗客たちの乗ったボートの後ろ側で20mの高さに達する崖が倒れ掛かってきました。
下のリンクは他のボートの乗客たちが崖下にいるボートにすぐにその場を離れるよう呼びかけている、その様子から崖崩壊の様子まで映っている動画です。
うまく画像で入れられなかったので...ごめんなさい。
崖は4隻のボートを直撃。
10人の方がお亡くなりになって、30人ほどの人がケガをして手当てを受け うち2人が重傷だそうです。
なお当初20人と言われていた行方不明者は、その後何人かと連絡が付いたこともあり 3人になりました。
崖の崩落の原因としては、現在この地方を豪雨が多く襲っており、そのため雨水が岩盤を崩落させる一因になったのではないかと言われています。
また すでに以前からこの地域の岩盤の弱さは指摘されていて、2,019年にはテレビ番組で、崖の崩落の危険が予知されていました。
2,019年のテレビ番組から
現場地域は入場禁止の措置をとられるそうですが、まだこの地方は強い雨が予想されているそうです。
新たな災害が起こらないとよいのですが...