ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME7 III : The Fourth Phase(2)-(1)

2005-10-03 21:01:57 | Tolkien・HoME
(9) At the Sign of the Prancing Pony (i)
この版では,ブリーの門番ハリーが,ホビットを連れたガンダルフを見るという話はなくなります。その代わり,

<本文>
4人のホビットが「石」の脇で目覚めた頃,馬に乗った4人組が西から門を越えて行きました。彼らはハリーに4人のホビット見かけなかったかと尋ねます。恐ろしげなトーンにハリーは震えながら「No, sir!」と答えましたが,彼らはそのような4人組を見たら知らせるんだ,と脅して,去っていきました。
</本文>

彼らの声は"hissing"(シーッという音を立てること)だと書いてありますが,ちょうどハリポタのParseltongue(蛇語)の話を読んでて,一瞬頭の中で,Parseltongueみたいだな~と思ってしまいました。

この章で,「人間のトロッター」が初登場しますが,ヴィゴ・モーテンセンのアラゴルンとは程遠く,まだ「色黒で短いパイプを長い鼻の下にくわえた変な人」です。(笑) ただし,履物についての記述はないそうで。

(10) At the Sign of the Prancing Pony (ii)
- All that is gold does not glitter. -
<本文>
トロッターが,何故「Mr. フロド・バギンス」に興味を持つかというその理由を,I had been told to look for him.と説明します。慌てて立ち上がるフロドや,怒り出すサムを,まあまあと抑えて,「もう少し説明しよう」と言った時,バタバーさんが入ってきて,もちろんガンダルフがホビットを連れてきた話は削除され,黒の乗り手がMr. バギンスを捜していたという話をします。フロドは自分の正体を隠しつつも,ガンダルフに会いたかったんだと言うと,バタバーさんは,ガンダルフは古い友達で夏頃に会った,彼の友達は助けたいと言います。するとフロドはようやく自分の本当の名を彼に名乗ります。
</本文>

バタバーさんの言う「夏頃に会った」はガンダルフがWest Towerで捕まる前の事です。この前のバージョンでは,数日前ホビットを連れて通った,ですから,大きな進歩です。しかし,ここではまだガンダルフの手紙はトロッターからフロドに手渡されます。しかし,トールキンさんが更に推敲を進める事により,この時間差からバタバーさんが手紙を預かって渡す方が自然,となり,そしてトロッターがガンダルフの友達,と証明できるようになるわけです。

ところで,トロッターが「もう少し説明しよう」と言った後,これもここでいきなりバタバーさんが来るのでなく,もう少し進化します。

<本文>
トロッターは「もう少し説明しよう」と乗り出し,小声で,黒い馬に乗った男が1人火曜に通り,さらに3人来て,門番のハリーを脅していたのを見た,と言います。さらに,今夜部屋にいた色黒のあやしい連中は悪いヤツらだ,特にしだ家のビルは何でも売るヤツだ,という事を説明します。
</本文>

Run!Run!Run!