ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME7 VII : The Council of Elrond(2)-(1)

2005-10-27 22:53:25 | Tolkien・HoME
今まで何番目の修正とかちゃんと触れていませんでしたが,実はこのエルロンドの会議バージョンは第5版になります。ガンダルフの行動など,HoME6巻と比べていろいろバタバタ変更がありましたが,この辺りで,記述が正確になり,エラーが少なくなったそうで,いよいよ出版に向けて気合が入ってきた事が伺えます。

まずはグローインのお話から。
モリアはドゥリンの時代から何度も手を加え,広間や通り,明り取り窓などが作られてきました。彼らは計り知れないほど深く掘り続けました。しかしある時,地下で長い間埋もれていた者が目覚め,恐ろしい時代が来た為,彼らはそこを逃れて北の地方を彷徨っていたのでした。しかし彼らはモリアを忘れず,いつかは帰れると信じていました。ただ,1度,スマウグにはなれ山を追われた時代に,スロールが帰ろうとしましたが彼は殺され,それ以降は誰も行っていません。そこでバーリンが行く事を決意。ダインはしぶしぶこれを承知し,オインとオーリ,その他たくさんの仲間がこれに従います。

クリストファーさんによれば,元々はホビットの冒険では,ドワーフ達はオークに追い出された,と,あるので,「地下で長い間埋もれていた者が目覚め」というのは「新しい話」との事。そしてそれはもちろん,モルゴスのバルログの事,ですね。

これは余談としてここに載っている話ですが,モリアの西門前で,スロールが殺された時の戦い,その敵アゾグを討ったのがダインですが,彼はアゾグを討った直後,トーリンのお父さんのスラインに,自分は門の中の影の向こうに,Durin's Baneの影が見えると言い,あなたも私もここには入らないだろう,そしていつかドゥリンの一族がここへ入る前に,我々とは違う力がここを通るはずだ,と,言ったそうです。ふ~~む,ダイン様は250年の寿命を持つドワーフとしては,当時破格の若さ(確か20代だったと思いますが)でこの偉業を成し遂げたのですが,さらにこんな事を言う思慮深さまで持っていたとは‥。

ちなみにバーリンが行く事を渋ったというのも,これがわかっていたからですね。

次はエルロンドが立ち上がり,格調高く,エレンディルとその息子達が中つ国にやってきた話,ギル=ガラドと組んで,最後の同盟を結成,サウロン討伐の計画を立てたいきさつをします。Ondは少し進化してOndorになりました。(戦争する時,「Ond!」って言いにくいもんね~。それで自然に「-or」がついたのかな?(笑))

この後,エレンディルは北から入って北方王国の基礎を築いたりとか,息子達は南から中つ国に入ったという話が確立,地理的にも,モルドールは今までの闇の森南部から正式版の位置に移動します。この巻の後半に,地図の話も出てきますので,詳しい話はまたその時にでも。

あれ~,私今まで気が付かなかったのですが,てっきり既にMinas Morgulだと思っていたら,Minas Morgolだったんですね。やがてこれがMinas Morghul→Minas Morgulと変化したのですね。(汗)

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