ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME7 X : The Mines of Moria(2)-(3)

2005-11-14 23:13:56 | Tolkien・HoME
この後,もう1度少し書き直しがあったそうです。ドワーフの記録の内容が少し進化したようですが,相変わらずガンダルフが記録を渡すのはギムリでなくフロド。ただ,ビルボに「チャンスがあれば」渡すように,となっているそうです。

また,この下書きにはまだ出てこないですが,バーリンの命日は11月10日だったそうで。2回原作読みましたが,すっかり失念しておりました。

そう言えば,この時点ではまだ「エレンディルの剣」はまだ名前を持ってなかったのですね。

この後,トールキンさんは,同じシーンに2種類の下書きを書いているそうです。1つは鉛筆で殆ど読めない「B」もう1つは比較的きれいな「C」。でも細かい所に違いはありますが,最初のも,「B」も「C」も,そんなに違いはないとか。正式版には入っている重要なセリフ,ギムリが「Durin's Bain!」と叫ぶ所などは,どれにも入ってないそうです。

「B」では,レゴラスがバルログを見て「Ai,Ai!」と悲鳴を上げるシーンで,その直後彼は肩を撃たれ,四つんばいになって橋の方へ逃げる,とありました。(正式版で採用されなくてよかったね(笑)) 映画では省略されたので覚えている方は少ない(Neither do I.(汗;))と思いますが,「C」で初めて,ガンダルフが襲われそうになった時の,ボロミアの"phone call"じゃなくて(笑)"horncall"が入ります。

(まさかとは思うんですが,本当に"horncall"を"phone call"に引っ掛けたのではないでしょうねえ‥‥→ダメだ,パパに携帯かけてるボロミアの姿が止まらない~(爆))

「B」と「C」の下書きには,共に彼らのモリア脱出後の鏡の湖の静かな風景が書き込まれています。そして「B」ではトロッターが以下のように締めくくります。

これでモリアを通過した。何と言えばいいのか。しかし,私はガンダルフに,モリアの門を通る時は気をつけて下さいと言わなかった! ああ,本当の事を言うべきだった。こんな厳しい運命はない。これから友達でありガイドであった人の助けなしにやらなくてはならない。少なくても彼の仇を討てるかもしれない。嘆き悲しむより攻撃する方がよい。

Run!Run!Run!