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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME7 XII : Lothlorien (1)

2005-11-21 23:22:14 | Tolkien・HoME
ロスロリアン関連の下書きは,これまた複雑で,何度も直されたそうです。例の「1940年の夏にもらった試験用紙」も使われているという事です。

初期の下書きでは,前の章でもわかるように,ガラドリエルとかケレボルンというような登場人物は入っていません。Angleという所でミーティングがあり,そこでボロミアがフロドを挑発して指輪を使おうという言ったというような話になっています。

(ガラドリエルはどちらでもいい,と言うと怒られてしまいますが(^^;),ここでボロミアの心が,はっきり「指輪を取る」に傾く,というのが非常に大事なコンセプトだという事ですね)

以下は簡単なスケッチです。

<sketch>彼らはおぼろ谷を通る。そこに留まる時間はない。ギムリ悲しむ。レゴラスは,ドワーフが山の下から邪悪な者をもたらす前はロスロリアンはエルフの楽園だったと説明する。(ギムリおかんむり) 夕方,フロドは足音を聞く。彼らは木の上に避難してオークをやり過ごす。しかしフロドはさらに誰かがうろうろしているのを見る。</sketch>

そして,以下は初期の草稿です。モリアを脱出して,アラゴルンが嘆いている所から始まりますので,10章の最後とかぶってます。

「ああ,ここでぐずぐずしてはいられない!」彼は山を見上げて剣を取り出し,「ガンダルフに,モリアの門を通る時は気をつけて下さいと言わなかったか?! 何故そんな事を言ったかわからないが,事実だった! こんな悲しい運命はない。あなたなしでどんな希望があると言うのか! ‥泣いてばかりではいけない。嘆き悲しむより攻撃する方がよい。行こう! まだ成すべき事はたくさんある!」

彼らは美しい鏡の湖を通りかかります。ギムリが「ドゥリンの石」を見つけ,そこで1分ほど止まりたいと言うと,トロッターは「急いで」と言います。「夜になるとオークが出てくるから」。ギムリはフロドに声をかけます。サムとレゴラスも従います。

ギムリは彼らに,「ここがドゥリンが最初に鏡の湖を見た所だ」と説明します。

Run!Run!Run!