三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

鹿屋航空基地 史料館へ ~つづき

2016年02月01日 | そら モノ 色々 

史料館2階の旧海軍航空隊の展示を見た後は
1階にある、海上自衛隊の展示フロアーへ

模型等の展示には見向きもせずに見たかったモノは

この対潜哨戒機 P-2Jの機内展示


旧式の部類にはなってはしまうが、アナログ的な卓がなんとなくイイ
「オールタコ、オールタコ アクティブ戦用意!」なんて聞こえてきそうだ
 ※ タコ(TACCO)とは、対潜哨戒機の戦術航空士のこと

そして画像先にも見えるが、機首丸ごとのコックピット展示だ


シートに座って操縦桿を握ることもできるし
P-2 機 独特の、天井にあるスロットルレバーも動かせる
当然自分も 左手で操縦桿を握り、右手でスロットルを~ 気分上々(笑

現用のP-3 オライオン対潜哨戒機は、元々がエアライン機 「エレクトラ」だった事もあり
スタイル的に軍用機をあまり感ぜずイマイチ好きになれない
ここで懐かしいP-2達に会える事も楽しみだった


もう一機の実機展示は S-61AH 機番からすると1号機かな

海自では同型の対潜哨戒機 HSS-2 がメインだが、展示機は数少ない多用途 救難機仕様

カット展示で機体後部はないが、コックピットもOK

画像では見難いが、正面キャノピーフレーム下部には
緊急脱出時の手順が手書きでペイントされている
キャプテン側とコパイ側で一部が違うのは興味深い
「フロートバック 展張、 緊急放出窓 放出、(救急箱 取る)、脱出 服装確認 ~等」

館内の紹介は以上

屋外には自衛隊の航空基地同様に、ここ鹿屋にも海自のオールドタイマー達が鎮座している
その中からいくつか紹介


 SNB-4 多用途練習機 ツインビーチの名で親しまれた機体の海自版


 このあたりは現用当時を知ってます(笑  S2F-1 トラッカー対潜哨戒機
 元は米海軍の艦載機なので主翼は折り畳み可能、航空祭では必ず折りたたんでいた記憶
 この機体も味がある容で好きだな

 DC-3が元々の機体だったコイツは電子戦機上練習機

 R4-D-6Q は海自に1機だけ存在した機体で、見られるのはココ鹿屋だけ

 私が航空祭デビューした頃は、まだ現役だった対潜哨戒機 P-2V-7

レシプロエンジンの丸みが古さを感じさせるが、西側諸国で多数機が使用された機体

 その後継なのか、派生型と呼ぶべきか
 エンジンをターボプロップに置き換えた、 P-2J  

 日本オリジナルな改造を施された機体

 史料館の庭には、3機の P-2Jが展示されており  
 機体下面からこんな画像だって撮れちゃう

 前輪の格納扉から覗きこんだ、この機体の搭乗口
 上横に見える黒い蛇腹のような所から、乗り降りする



 どの機体も保存状態は決して良くないのが本当に残念だ
 空自機は小松や浜松、岐阜等に屋内展示されている所があるが海自は・・・
 貴重な歴史遺産を是非保存して欲しいものだ


 約2時間ほどの訪問で、復路のバス時間に合わせて撤収です
 バスの運転手さんは往路の方と同じでした(笑


  ※ ところで、この鹿屋基地では 1月27日 に日本人が所有する復元ゼロ戦が飛行した
    
    それにかかわる会社の 親会社? が私の仕事先の街にある
    知り合いが勤めているのだが、聞くところによると
    ゼロ戦に関する問い合わせの電話が朝から夜まで鳴りっぱなしで
    ゼロ戦グッズの売れ行きも急に良くなり、そちらの発送にも大忙しだったとか  

    ただ本来の仕事ができないことでみんなイライラ
    さらに応援にスタッフが欲しいと社長から言われても
    別会社だから誰一人として行こうとせず~ だったとか

    私なら二つ返事で飛んでいったのになぁ(笑  残念


 話題がそれてしまったが

 帰りのフェリーから見えた開聞岳の見事なシルエット
 旧海軍航空隊の面々も眺めただろう昔から変わらぬ姿



 前日に鹿児島港に停泊していた 海上保安庁の「いけま」とすれちがう
 石垣島所属の新造艦だから赴任地に向け初航海なのかな


これにて3年計画の鹿児島旅行も終了です

10年通った宮崎市と「新田原」、3年通った「鹿児島」

帰りの飛行機から霧島連山がスッキリ見られなかったのが心残りだが
想いでにあふれた九州の地と、これで一区切りの別れです

体に染み込んだ、鹿児島醤油や焼酎、うまいもんの数々
そして宮崎市内で食べた地魚と地鶏の美味さ

一番の目的地「新田原」の風景と空気、そして爆音は自分にとって生涯の記憶遺産になった ~かな(笑
コメント (4)
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