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again059_Part2_メカジキのムニエル

2010-08-31 15:50:12 | レシピ
おら こんな村イヤだ おら こんな村イヤだぁ
東京へ出るだぁ
東京へ出たなら 銭コア貯めで
東京でベコ飼うだあ

今から26年前の大ヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」。
「俺はぜったい!プレスリー」以来のヒットになったけれど、
この曲以降、吉幾三は真面目な演歌歌手へと転身、つまんなくなった。

電話もガスも電気もない、そんな田舎から
ディスコがあって、のぞき部屋もある東京へ憧れる、そんな若者の歌。
ただ、この男、東京で何をするかといれば、
牛を飼う、馬車をひく、銀座に山を買う、まったく田舎と変わらない。

東京のイメージとは1980年代でも、やはり何でもある都会。
今でこそのぞき部屋は死に絶えたかもしれないけれど、
風水も完備した街であることには変わりない。

コナカからの帰り道、近所のスーパーでこんなものを見つける。



東京都生めかじき
一瞬、どこで切れるのかがわからない。
東京、都生、メカジキ?
都政の間違い?しかし、政治は関係ない。
東京都 生メカジキ?
東京湾をメカジキが泳ぐか?絶対にありえない訳ではないけれど・・・

そこで気付く、東京は吉幾三が憧れた街だけではないことを。

東京から南東へ1,000kmに位置する小笠原諸島。
日本の最南端でかつ、最東端である沖ノ鳥島はさらに800kmも離れている。
東京よりも、グアムの方が近い、この無人島だって東京都なのだ。

そりゃメカジキだろうとマグロだろうと何だって獲れる。
しかも、冷凍物ではなく生なのである。

夕方、メカジキに塩をふって臭みをとる。
白コショウ、タイムをふって冷蔵庫へ。

タマネギ1/4個をみじん切りにして、水にさらす。
キャベツ3枚を千切りにして、塩で揉み、水にさらして塩分を抜く。
ミニトマト8個を8等分にする。

ボウルにオリーブオイル大さじ2、酢大さじ1、塩小さじ1を加えてしっかり撹拌。
しっかり水気を切ったタマネギ、キャベツを加えて混ぜ合わせる。
黒コショウをがりがりと多めに挽いて、さらにバジルを加える。
トマトを放り込んだら、トマトが崩れないように、ざっくりと。
冷蔵庫で冷やしておく。

ピーマン3個を縦半分に切る。
フライパンにオリーブオイルを引いて中火で加熱。



断面の方から火を入れて、裏面はさっと炙る程度で皿に移す。

別のフライパンにオリーブオイルをひき、さらにバターを加える。
弱めの中火ぐらいで、常にふつふつと白っぽい気泡が出来る状態を作る。

小麦粉をふったメカジキをフライパンへ。



後はひたすらスプーンで油を回しかける。
上側がこんがりときつね色になるまで、ホントに地道に。



マグロに似ていると言われているけれど、
メカジキって食べたことがほとんどない。
どんなもんかと一口。
ああ、臭み抜きの塩を拭き取り忘れた、なんてことだ。
かなり柔らかな食感で、マグロというよりもスズキや鯛のような感じ?
脂のりのりであることだけは間違いないけれど。

東京の熱帯夜は47日、そして今晩も確実に熱帯夜になり、
記録更新である。
さらに雨だってこれっぽっちも降っていない。
こんな東京に来たいか?オレはこんな街イヤだ。
ただ、亜熱帯のハズの父島・母島なら最高気温は32度がいいところ、
最低気温だって26度まで下がる。
こんな東京なら住んでもいい、いや、住みたい。


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