どてら

2001年01月09日 | テレビ
 私は、寝るとき「どてら」を使う。
 九想話を読んでくれる人の中で「どてら」というものを知っている人がどの
くらいいるのかな。標準語でいうと「かいまき」っていうのかな…。辞書を引
けばいいのだが、正月にハードディスクの中をきれいにしてしまってから、広
辞苑を引くソフトをまだ入れてないので調べられない。紙の広辞苑もあるが、
今日は眠たいので触る気もしない。
 子どものときからどてらをかけて寝ているので、もう放せない。毛布だけだ
と、首のまわりが寒くていけない。
 昔っからだけど、私がかけてるどてらは、母のつくってくれたものです。
今のは、10年以上は使っているものです。ですから、内側のほころびがすご
いです。3年ほど前に女房に繕ってもらった。それがひどい繕いかたなんです。
裏には浴衣生地がついてるのですが、その破けたところにタオルをあてがい、
大雑把に糸でとりつけてある。
 最近、その隣あたりが破けた。寝るときは、そ~と手足を入れないと、ほつ
れた裂け目に突っ込んでしまい、どてらの中綿に届いてしまう。
 ですから、そ~と体を入れ、どてらの下に落ち着いたら、なるべく体を動か
さないようにしている。しかし、眠ってしまえばそうもいかない。
 なので、破れたところがだんだん大きくなる。年末まで毎日残業のわが妻
に、正月休みに恐るおそるお願いした。
「どんなふうでもいいから、どてらのほころびを縫ってくれないか?」
 と…。
 縫ってくれました。また、タオルを一枚あてがい、粗い針のはこびですが、
なんとかタオルがどてらの裏にくっついている。現在、手足がどてらの破れ目
に入らずに、それなりに快適に寝られる。女房どのに感謝しています。
 しかし、あいつはヴォーグの編み物学校を卒業してるんだよな。昔、息子た
ちが幼かった頃、手のこんだセーターを編んでは着せていた。わが女房ながら
なかなかやるな、と感動したこともあった、のに…、あのどてらの修繕のしか
たは、ヴォーグの学校にいた人間とは考えられない。
コメント
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