連帯保証人

2012年01月04日 | 健康・病気

昨夜は、所沢市小手指駅の近くで友人と呑んだ。
去年の九想話を読むとやはり1月3日に呑んでいた。
彼と会うのはそのとき以来です。

彼とは、私が45歳のときに転職した会社で出会い、
51歳のときに会社が閉鎖するまで一緒に働いた。
会社が別になっても年に何回か呑んできた。
お互いに転職に苦労して現在まで何度か職場をかえた。
今は、2人とも落ち着いている。

居酒屋に入ったときに、あの「人間失格」がBGMで流れていた。
私は、あの日以来、この旋律がいつも頭に漂い反省している。
「あの返済はもう終わったの?」
生ビールで乾杯したあと私は訊いた。
「去年、やっと終わったよ」

彼は、14・5年前に友人が会社を設立するときに連帯保証人になった。
その会社が潰れ、300万円の請求が彼にきた。
月々5万円を5年間払い続けてきた。
それがあってから奥さんとうまくいかなくなったという。
離婚の話も何度かあったが、なんとかつながっていて返済が終わった。

「ほんとによかったな」
私は、彼のこれまでのことを呑むたびに聞いてきた。
彼は、車の部品工場で派遣社員として働いている。
主な業務はトラックの運転手だ。
完成した部品をメーカーまで搬入することが仕事です。
私もその職場で1ヶ月ほど働いたことがあった。
車のメーカーが景気よかったときは、朝5時半から夜の11時頃まで働いていた。
1日に2人分仕事をしていた。
現在は、仕事が少なくて朝5時半から夜の7時までしかやれないという。
休みの日にトラックの仕事があればそれも引き受ける。
彼はそうしなければならなかった。
彼には5人の子どもがいる。
家計の維持と月々5万円の返済。
私はその話を聞かされたとき、彼をものすごい男だと思った。

2人でむかしの話や最近のことを話して呑む。
彼は、「わかば」をうまそうに吸っていた。
「金がないからこれだよ」と彼が笑う。
「おれは、金がないからタバコはやめたよ」と私。
「トラックの運転手はタバコはやめられねぇな」
彼は、あいかわらずあっけらかんとしていた。
こまかいことにあまりこだわらない。
むかしからそうだった。
私は、彼のそういうところを見習わなければならない。
ちょっとしたことですぐ落ち込む自分を変えなければならない。

コメント
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