イキなはからいというか、巡り合わせというか、
北海道日本ハムファイターズの本拠地オープン戦第1戦が
木曜日に行われ、小笠原を巡って因縁の対ジャイアンツ戦でした。
いいですよね、こういうの。プロらしい因縁を含んでの戦い。
悲喜こもごも、いろいろな色合いがあり、
それを超えて、プロらしい攻守で結果が生み出され、
そこからまた、ワクワクするようなストーリーが生まれていく・・・。
そういう楽しみがこれから生まれてくるのだ、と実感できました。
ほんとうは札幌ドームに行きたかったくらいなんですけど、
平日のナイターでは、坊主を連れても行きにくいし、
そのうえ、仕事はいろいろに詰まっていてスケジュールは一杯。
やむなく、GAORAの中継を坊主に録画、頼んでおりました。
帰宅後、さっそく小笠原とダルビッシュの対戦をウォッチ。
いいですね、ダルビッシュ! 気合い満天のストレート目一杯、投げ込んでいました。
こういう、本格派の力投って、やはり野球の最高の醍醐味。
いま、日本のプロでも最高のレベルまでダルビッシュの直球は来ていると思います。
松坂がアメリカに行っちゃって、それを継いでいくような投手が
わがファイターズにいて、これから少なくともFA到達までの数年間、
札幌を主戦場として、かれに投げ続けてもらえるんですよ。
古くは、村山の直球とか、ありましたけど、
やはり本格右腕エースの力投って、胸がすく感じがいたします。
がんばれ、ダルビッシュ!
なわけですが、まぁ、やはり、小笠原。
報道によると、ダルビッシュの直球勝負に「うれしかった」とコメントしていましたね。
それと、試合前、選手発表では、敵なんだけど
「3番・サード・オガサワラ」っていうアナウンスで、万雷の拍手だったんだとか。
札幌ドームで小笠原が、敵として現れたとき、
どういうふうに迎えるのか、みんな複雑だったんだけど、
「北海道のファンはあたたかい」っていう記事の結果になったようですね。
でも、試合が進展して、八木投手が小笠原第3打席で対戦して、
みごとに三振にしとめたときには、これを上回る万雷の大拍手。
これもいい! そうなんです、わたしたちはファイターズのファンなんです!
小笠原であれなんであれ、歯向かう敵は徹底的にやっつけてやるんです(笑)!
でも、やっぱりスポーツはいいですね。
いろいろなわだかまりなんかも、お互いの全力プレーの応酬で
きれいさっぱりしていく、さわやかさがすごく魅力的です。
ということで、まぁ、小笠原君、グラウンド上で北海道のファンと、
ハッキリしたかたちで決別の儀式をしていなかったのが、
今回のことし札幌ドーム初ゲームで、シーズンが始まる前に
きっちりとスポーツマンらしいかたちであいさつができたんではないかと思います。
そういう意味で、こういうスケジュールを組んだフロントに拍手ですね。
けじめの付け方もプロらしくて、大変よかったんではないでしょうか。
さて、小笠原・新庄が抜けたんですが、
でも、それを感じさせない、というか、若い選手たちが必死のサバイバル競争を
早くも開幕前から見せてくれていて、いい傾向だなぁと思っています。
若い選手たちが明日を夢見て
無心な上昇志向をグランドにぶつける。それがチームに活力を生む。
お金はないけれど、ないなりに知恵を絞り、
汗を掻いて、がんばって、ことしも勝利を目指す、ってところでしょうか。
お金もあって。小笠原も加入して、いい選手集め放題の
一極大集中、大繁栄、首都圏フランチャイズチームに、
負けるな! 北海道日本ハムファイターズ!