三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

日本女性の美、和服文化。

2007年03月18日 06時03分44秒 | Weblog

ことし、っていうか来年なんですけど、娘が成人式となります。
まぁ、わたしたちのころはそんなのに行くのは
心理的に抵抗があったので、わたし自身は行かなかったのですが、
女の子にとっては、七五三のようなもので、
着飾って、その写真を納めておくというのが、願望でもあるのですね。
男親にとって見れば内心、なんとまぁ、バカバカしいとも思えるのですが、
そこは親バカよろしく、レンタルですが、あつらえることにしました。
って、全部、カミさんと娘で相談してやっているので、
わたしは懐が寂しくなるだけなんですけど(涙)。
一応、罪滅ぼしのように、昨日見つくろった着物を着たケータイ写真を
わたしに送信してきまして、「ごくつぶしでごめんね」なんて、
メールが来ておりました。やれやれ、ではありますが・・・。
女の子にとっては、節目の大きなイベントのようで、
昨年から、山のようにDMが送られてきていました。
凄いものですね。
考えてみれば、和服産業にとっては
チョコレート業界のバレンタインデーみたいなもので、
数少ないビジネスチャンスでしょうから、それこそ必死の攻防なんでしょうね。

というようなことがあって、
和服関連のことが頭にあるときに、先日の東北一周行脚の際、目にしたのが、
ごらんの弘前駅壁面モニュメント。
最近、JR駅のリニューアルが盛んに行われていますが、
弘前はもう、5~6年経っているでしょうか。
遠目でしか見ていませんが、どうも、着物の生地や帯、
さらに、琴とおぼしき楽器などが装飾化されて、飾られています。
「なにかいな?」という人目を引かせる効果も大きい。
それと、やはり日本的なキッチュさが感じられて、華やかさがある。

和服って、それを着る女性の美しさとともに
日本人の美意識を育んできたものであることはあきらか。
でも、呉服というくらいで、これも中国からの輸入文化なんですよね。
呉、というのは長江以南地域の総称。
それだけ、中華の文明というのは世界文明だったのですね。
しかし、輸入されて以降、受容しながら、
その文明の火をずっと民族として、大切に育ててきたのは日本人。
こういう壁面装飾としても、十分に存在感のある文化だと思います。

日本人が和服を着れば、
やはり華やいだ雰囲気がそこに広がって、
日本人女性の美しさを引き立て、
また女性であるうれしさを感じるものでもあろうと思います。
懐の寂しさを感じながらも、こういう親心が、こうした文化を存続させてもいるのだ、
と、納得することにしたいと思っています。
コメント
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