こういう種類の興味って、なんなんでしょうね(笑)。
歴史が好きって言うのは、たくさんの人がそうだと思うんですが、
わたしの場合、なんとかして生活ぶりの再現、というような欲求が抑えられません。
結局、人間は多くの食品を食べて生きてきたし、
生きていることを実感できるのも、食事の楽しみがあればこそだろうと思うのです。
権力に近づきたい、という欲求の根源に
人も羨むような食事を思いっきり楽しみたい、って、
こういう単純なリビドーが存在しているのも明らかだと思うんです。
まぁ、単純に、何食ってやがったんだ、貴族とか高級官僚って連中は、っていうことですね(笑)。
現代でも、最高学府をめでたく卒業され、
最高の官職を得て、そのうち勲章も勲1等、とか勲2等とか、
ただ、選んだ職業が官僚と言うことだけで、一般人よりも
はるかに優遇されるような人生を歩むのが当然と心得ているような人は
残念ながら、たっくさん存在していますね。
まぁ、権力の甘い蜜、っていうことなのでしょうか。
たぶん、先祖をさかのぼっても、そういうこととは縁がなかったに違いない
凡下の家系のものとしては、
うらみやっかみで、人生を過ごしていくしかないのでしょう。
って、どうも、食べ物のことになると、恨みは深くなる(笑)。
写真は、奈良朝の頃の貴人の食事を再現したものだそうです。
先般紹介した、胆沢の博物館で発見したものです。
酒はにごり酒ですね、右上の容器から右下の容器に入れて飲む。
手前側には左側から順に、おこわごはん、玄米酢、塩などが並んでいます。
魚は鮎の塩焼きだそうです。その右にあるのは
牛乳を煮詰めたチーズ状のものなんだとか。
心太と書いてあるのが、左端真ん中の料理で、海草を溶かして
固めたという手の込んだ料理。醤酢で食べる、となっている。
左上にあるのは、果物のデザートのようで、
胡桃、ナッツ、生クリ、カヤの実。
右下には、あわびのウニ和え、なんていう珍味もある。
まぁ、きっと毎日こんな豪華メニューと言うことはないでしょうけれど、
租・庸・調、っていう民衆からの搾取で、こういう食が成り立っていたそうです。
わたしのブログではB級グルメが精一杯ですが、
なんとも、山海の珍味のてんこ盛り状態ですな。
あぁ、やっぱりくやしいなぁ(笑)。
いっぺん、こんな料理食べてみたい衝動には駆られますね。
あ、朝ご飯、そろそろ作らなきゃ、ゆったりした休日の朝食、さてなんにしようかな、っと。