三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

天井換気窓~東北住宅大賞の家

2007年03月28日 08時20分24秒 | Weblog

この装置をなんと名付ければいいのか、
考えた末にこう付けてみた次第ですが・・・さて。
って、この写真は天地左右は間違っておりません、これが正しい方向。
なんか、見たことのないような道具立て、配置ではありますよね。
こちらの家は、先日の東北住宅大賞で拝見したお宅です。
構造的にコンクリート造の内殻と、それを包み込むような木造の外殻になっています。
で、この写真はコンクリート内殻の上に上って、
下に向かってカメラを向けたところなんですね。
なので、ここに写っている窓は、コンクリート内殻天井からの換気を用とした装置。
断熱性能を考えて、素材にはポリカーボネートを使用しています。
このコンクリート内殻を囲い込むおおらかな木造の外殻との間に
ゆったりとした空気層が設けられていて、
冬場には外気との中間領域的な装置になり、
夏場には、日中、過取得した日射熱を屋外に放出させるとともに
相対的に気温が下がる時間の外気を
コンクリート内殻に「蓄涼」させる働きをするのです。
このように装置することで、主たる居住スペースであるコンクリート内殻の
温熱環境を、パッシブにコントロールする、という住宅なのですね。

なのですが、実はこの階、というかロフト部分で天井高さもある場所、
上がっていくのが、なかなかスリリング(冷や汗)。
別に高所恐怖症というのではなくて、はしごで登るのがどうも・・・。
ちょっと金物がゆるんでいて、ぐらついていたりしていまして(怖)
体重増加を気にしている当方としましては、
春からの運動量アップを堅く心に決めさせていただいた契機になった次第(笑)。
上がってみると、住宅性能がよくない建物にある上階の温度上昇も見られませんでした。
ということで、住宅性能的にもいろいろな試みをしているチャレンジ精神の豊かさ、
という側面からも、今回の大賞受賞となった住宅です。

この住宅については、また触れていきたいと思います。
きのうは一応、半日様子を見ながら会社に出てみましたが、
「インフルエンザ」と話すと、みんなにさっと、引かれてしまいました。
まぁ、無理もないので、そうそうに要件を片付けて家で静養。
タミフルは5日分、出されていますが、症状としては今朝は80%以上回復。
もう大丈夫だと思います。
と、思ってなにげにパソコンで見たら、植木等死去のニュース。
わたしたち年代にとっては、ちょっと格別のお笑いスーパースターだったのですが、
もう80才を超えていたそうですね。
老齢になっての、渋い脇役もいい味を出していたと思います。
かれについては、葬送の意味で別に書くことにいたします。
まだ病み上がりのボケ頭は、充分クリアではないので・・・。ではでは。
コメント
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