きのうは久しぶりに仙台出張であります。
打合せと取材なんですが、若干の時間を縫って
亘理の方へ行ってきました。
宮城県南部のこのあたりは、東北の湘南と言われていまして、
大変温暖なことで有名。
なんですが、まぁ、きのうは突き抜けるような青空で
風はさわやかなものの、夏本番を思わせる陽気。
色白中年にはちょっと厳しい暑さでございました。
亘理の古民家を訪ねてみようと思ったのですが、
目に飛び込んできたのは、なんと城郭。
一国一城の幕府の方針から、基本的に江戸期の城郭は一国にひとつですが
宮城県内には、仙台城の他に
特別に幕府に許されて建てた白石城だけだと思ったのですが・・・
なんと、亘理にもあったのかいな、であります。
つい誘われるように近づいていくと、
どうも鉄筋コンクリート造のようで、
使用途は図書館や郷土資料館のようなんですね。
表側に回ってみると、こんどは亘理のJR駅になっている。
公共事業として、こういう建築を建てたものなのですね。
ううむ、悪くはない。
単純ではあるけれど、シンボルとしての建築効果は高い。
わたしのようなエトランゼもつい釣られて見入ってしまう。
考えてみると、こういう公共建築デザインって、
近代主義の結果、全国どこにでも似たようなものや、
無理矢理個性的に考えられているような建築が多い。
まぁ、うんざりさせられることが多いのですが、
そういうなかでは、こういう単純なシンボルは清々しい。
亘理というのは平坦な土地柄なので、
こういう高さのある建築は、ランドマークとしても正解。
でありながら、三角屋根のユーモラスさが、
ちょっと笑える。
すっかり亘理の街が好きになってしまっておりました。
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