三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

断熱ルネッサンス?

2007年11月16日 05時52分40秒 | 住宅取材&ウラ話




きのうは東京に戻って、ホームビルダーズショーを見学。
ホテルに帰ったら、脚が棍棒のようになってしまっていました(泣)。
ほぼ、大体の展示を見て回ろうと考えたのですが、
無理でしたね。建材の素材展示などのコーナーは
ざっと見て回る、程度でまわって参りました。
会場では、北海道建築部建築指導課などの出展展示などもあって、
会場内で多くの知り合いと出会い、
日頃のご無沙汰をお詫びするような出会いが多かったです。
そういう意味で、北海道からわざわざ東京に来て、
そんなこともやっているのですから、ちょっと・・・ではありますが(笑)。

会場でやはり目につき、感じたのは、
エネルギーの世界的な不安を背景にして、
かつてないレベルで「断熱」について興味が盛り上がっていると言うこと。
会場内で出会った北海道の建築家・宮崎さんが言っていましたが、
「もう、断熱がわからない建築家は時代に置いていかれるんだわ」
という雰囲気が感じられました。
断熱や省エネというようなブースの展示では
たくさんの人が立ち止まって話し込んでいる様子が目につきます。
そういえば、仙台であった建築家・安井妙子さんから
「チルチンびと」の「暖かい家特集」というのを見せられましたが、
どうも、これまで情緒的な素材使いだけを訴求してきた雑誌なども
必死で転換を図ろうとしてきているのでしょうか?

住宅の雑誌というのも、ある意味では
時代を映し出したり、その時代の読者の興味と同心しながら、
同時にある一定のレベルでは、「よき住宅」についての
方向性を持っていかなければならないものだと思います。
化石燃料やエネルギーの危機がこれほど一般レベルで語られる時代に
建築に関連するメディアが、そういうことから遊離しているというわけには
いかなくなっていくのだろうと思います。
リプランの大きな方向性として、
性能とデザイン、というものがあり、
それが基底の部分で時代の認識と同期化しつつあるのではないか、
そんな思いを強く感じた次第です。
いままで見向きもしなかった、関東以南のマーケットが、
どうやら動き始めようとしている、そんな感じがした展示会場の雰囲気でした。
さてさて、そのように順調にいくものかどうか?
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