音楽ジャンルの一つとしてプログレッシブ・ロックが盛り上がったのは1970年代前半である。それ以降、特に80年代に入ってからプログレは徐々にディスコ・ミュージックやパンク・ロックの波に埋もれ、失速していったように思う。70年代、私が高校生の頃はラジオ番組でも頻繁にプログレバンドの曲がかかっていた。特にNHK-FMでは長尺の曲でもフルに聞くことができ、ラジカセ(死語?)でのエアチェック(死語?)を頻繁にしたものだ。私が「クリムゾン・キングの宮殿」や「危機」を知ったのもラジオ番組によってであった。
今、ラジオをとおしてプログレに触れる機会はめったにない。ところが、このたびNHK-FMが新年の特番として「新世紀“プログレッシブ・ロック”の波」という番組を4夜連続で放送した。雑誌ストレンジ・デイズ編集長の岩本晃市郎氏が各方面からゲストを迎え、再び脚光を集めているプログレ・ロックに過去のプログレ音楽がどのように継承されているのかを探求する内容だった。
再び脚光…、そう言われれば長らく不遇の時代だったプログレがいつの間にか盛り上がっている。確か90年代にそれらしい音をしていてCDを買ったのはイギリスのIt Bitesくらいだが、今はハケット先生のように全盛期に頑張ったたくさんのミュージシャン達が現役で活躍していることに加え、私のブログでも紹介したMystery、Lifesigns、Moon Safariなどはまさしく「今」のバンドだ。同番組でもMoon Safariは紹介されていた。彼らのように、過去のプログレサウンドに現代風な味付けをして、新たなプログレとして進化し活躍しているバンドがたくさんあるのだ。その中で過去の遺物であるようなメロトロンサウンドが好んで使われているのも面白い。
番組では本家イギリス以外のシンフォニック・バンド、アヴァンギャルド系のバンド、女声ヴォーカルバンド、そしてイギリスのバンドは今どうなのかなどについて考察と曲の紹介が行われていた。その中で最終日に登場したゲストのバンド Yuka & Chronoshipには驚いた。セカンドアルバム(ロジャー・ディーンがアートデザインを担当)の一部がオンエアされただけだが、サウンド的にもコンセプト的にもこんなバンドが日本にもいたのだと思わせるほどモダンなプログレであった。私は単純に受け入れるが、今の若い人達はこうしたサウンドをどうとらえるのだろうか。
ともかく今回の番組はプログレの現状を知ることのできる好企画であった。NHK-FMといえば、過去に祝日特別番組として「今日はプログレ三昧」を3度も放送している。忘れもしない、1回目の最初のオンエア曲がイエスのClose To The Edge(危機)だった。20分近い曲をノーカットで今の時代に放送するとは!それ以外にもNHK-FMには聞きたくなるプログラムが多い(ラジオドラマのFMシアターは毎週聞いている!)。NHKさんには、これからもこうした番組作りを頑張っていただきたいと切に思うのである。
今、ラジオをとおしてプログレに触れる機会はめったにない。ところが、このたびNHK-FMが新年の特番として「新世紀“プログレッシブ・ロック”の波」という番組を4夜連続で放送した。雑誌ストレンジ・デイズ編集長の岩本晃市郎氏が各方面からゲストを迎え、再び脚光を集めているプログレ・ロックに過去のプログレ音楽がどのように継承されているのかを探求する内容だった。
再び脚光…、そう言われれば長らく不遇の時代だったプログレがいつの間にか盛り上がっている。確か90年代にそれらしい音をしていてCDを買ったのはイギリスのIt Bitesくらいだが、今はハケット先生のように全盛期に頑張ったたくさんのミュージシャン達が現役で活躍していることに加え、私のブログでも紹介したMystery、Lifesigns、Moon Safariなどはまさしく「今」のバンドだ。同番組でもMoon Safariは紹介されていた。彼らのように、過去のプログレサウンドに現代風な味付けをして、新たなプログレとして進化し活躍しているバンドがたくさんあるのだ。その中で過去の遺物であるようなメロトロンサウンドが好んで使われているのも面白い。
番組では本家イギリス以外のシンフォニック・バンド、アヴァンギャルド系のバンド、女声ヴォーカルバンド、そしてイギリスのバンドは今どうなのかなどについて考察と曲の紹介が行われていた。その中で最終日に登場したゲストのバンド Yuka & Chronoshipには驚いた。セカンドアルバム(ロジャー・ディーンがアートデザインを担当)の一部がオンエアされただけだが、サウンド的にもコンセプト的にもこんなバンドが日本にもいたのだと思わせるほどモダンなプログレであった。私は単純に受け入れるが、今の若い人達はこうしたサウンドをどうとらえるのだろうか。
ともかく今回の番組はプログレの現状を知ることのできる好企画であった。NHK-FMといえば、過去に祝日特別番組として「今日はプログレ三昧」を3度も放送している。忘れもしない、1回目の最初のオンエア曲がイエスのClose To The Edge(危機)だった。20分近い曲をノーカットで今の時代に放送するとは!それ以外にもNHK-FMには聞きたくなるプログラムが多い(ラジオドラマのFMシアターは毎週聞いている!)。NHKさんには、これからもこうした番組作りを頑張っていただきたいと切に思うのである。