上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

GPF回顧1 男子SPは心臓が…

2005-12-21 | 05-06 コンペとショー
やっとこ「現実」に復帰。携帯でレポはやはり無理がありますわ。

テノール歌手の男性の「♪き~み~があ~よお~は~」で始まり、真央ちゃん優勝の「♪き~み~があ~よお~は~」で終わるという。日本的には史上空前の大成功、東京GPFが終わりました。
これ、欧米の方にはどう目に映るんやろか…。
とにかく真央ちゃんは凄かったですねえ。真央ちゃんもスゴイけど、お客さんの埋まり方も。女子FS・EXは天井近くまでギッシリ。その大観衆が「うおー」と真央ちゃんを讃えたあの瞬間ときたら…。全部の種目が面白かったんだけど、やっぱあの瞬間が最高潮だったかな。

あたしゃとにかく男子で疲れました。私は大ちゃんに。同行のKさんはジェフに。もう気が狂いそう(笑)。演技がどうこう言う前に、この2選手はジャンプがもう心臓バクバクなのですわ。だから男子が終わった時点でもう肩の荷が下りて、「あとは余生を楽しもう」モードになったという(いえいえ、ちゃんと応援しておりましたよ・笑)。
でも本当に素晴しかったです。病み付きになるのがわかる。ナマ観戦。関西からはるばる散財して行くだけの価値はありました。でもおかげで今、仕事が火の車に…だからまた、深夜の回顧録。

録画で確認したけど、BS朝日は演技後のインタビューも表彰台シーンも無い!悲しい。地上波は男子は日本人だけだったのか。なんで全部映さないのでしょう。でもBSでもこのありさまでは…。と文句を言いつつ回想。

★男子SP
お客さんの入りは8割くらい。上の方のスタンドは空席が。みんな、男子をもっと見て!SPも面白いよ!見応えあるよ!でも熱気むんむん(男子の前にダンスODがあったのだけど、また後に…書けるかなー)。
いよいよ来たわさ、この時間が。昔からSPって一番緊張するの。もうとにかく一つのミスが命取りになる…。見たいような。見たくないような。目を覆いたい。怖がりなんですわ、私。
ウォームアップでは、皆ジャンプの調子がいい。N杯の時と全然違うー。さすがはファイナル。
携帯でも書いたけど、ランビエールは一番はじめにリンクへ出て、軽く体を温めたら、すかさずリンク中央を陣取りの自慢のスピンを始める。もう「オレ様を見よ」状態だ。
4回転をランビとエマが跳ぶけど、綺麗なんだわさ。ほとんど失敗しない。エマは、高々と長い足を後方に挙げてしきりにポーズを作る。やっぱりこういうのを「アピール」というのでしょう。
ジェフと日本勢はモクモクと。性格出てるー。あ、考えてみたら、エマさんだけジャンプが左回りよね(あれ?違う?)でも皆、スムースにアップしてるのは、一人少ないからかしら(GPFは本来6人で闘います)。

★ランビエール
 …TVではもっともっとスピード感があったけど、ランビ、時差ボケのせい
 なのか、私の目がおかしいのか、いまひとつキレがない動き。
 ストレートはいいんだけど、サーキュラーのステップが遅いのに驚きました
 (後ろから押したいくらい)。
 でも、苦手の3アクセルも、4-3も綺麗に降りるのよね。こうなると敵なし
 か。しかしいつ見ても、膝を痛めそうなランディング。
 スピンはいつもの通り素晴しい。ランビは力強いの。スピンもジャンプも。
 スピンの軸なんか、氷に根が生えてるのか?っちゅうくらい。スイスの旗も
 振られて大きな拍手。やっぱり得意ワザを持つ人は、強いのよ強いのよ。
★織田くん
 …ちっこい!かわいい!ピラピラ衣装のせいか遠目で見るとお人形さんだあ。
 かなーり緊張してる。が、アップではステップアウトもあった3アクセル、
 見事降りました。柔らかい膝でございます~感心。
 と、安心していたら3フリップでステップアウト。でもN杯くらいの良い出来
 だったー。頑張ったわ。Tちゃんはホッとするだろなーこの出来。男子では、
 織田君バナーが一番多かったのかな?漫画チックな可愛いバナーもあったね。
 それにしてもこの「セビリアの理髪師」の振付は秀逸。楽しい。ウィルソンの
 才能と織田君の技術・個性の見事なコラボ。昨年の「マリオ」も良かったし、
 もう当分このコラボは続くだろな。
★大ちゃん
 …携帯でも書いたけど、織田君が最後のストレートラインを滑ってる時、速い
 リズムの音楽に合わせて、それこそ「アマデウス」ばりにピアノの鍵盤を叩く
 マネをするリンクサイドの大ちゃんが可笑しかった。緊張をほぐすかの様に。
 モロゾフも傍らにいますわ。さあ「ロクサーヌ」。
 もう私は死にそう。お隣のKさんの腕をムンズと掴む。
 「降りろ!ジャンプ!」絶叫せんばかり。前半はやや緊張で固いような気が
 したけど、アクセルの着氷があやうかった以外は、高い軽いジャンプ。
 あーしかし、アクセル怖かったー。血管切れそう。
 サーキュラーステップの途中から拍手が起こり、ノッてきたノッてきた。
 ストレートラインも、いつもの「氷をなめるような」カーブとターン(?)
 後半に向けて加速していくPG、速いスピン!
 キメのポーズで喜びが伝わってくる。もっとPCS出てくれ~!
 (“色気”は…出てたかな?どかな?)。
★ジェフ
 …千代紙の散る黒セーターに白いカラーの衣装は、もっとキラキラが欲しい
 ような(私がスパンコールを縫いつけちゃる。会場では地味に見えるのー)。
 しっかし、よくこんな難しいナンバー滑るよね。トランペットを吹く仕草や、
 ジャズのモダンで小粋な雰囲気が良く出てる。ランビより「スケート」が
 上手い、と思うのは私だけでしょうか。
 ルッツの着氷がほんの少しあやうかった以外はノーミス。
 アクセルがとにかく心配だった…Kさんと「ややややった」と「喜」!
 (脱力する)
 最後の「ジャッジ席へ頭をピョコッ」は、ジェフの眼前の男性ジャッジが
 「はいよ」と頷くのが、私の席から良く見えました。演技中に審判と頷きあう
 人って史上初とちゃうやろか(笑)。やー。あの審判は、やはりカナダの方
 だったのだろーか。誰か教えて。
 ジェフは動きも良く、余り時差ボケてないみたい。素敵だわー。
★サンデュー
 …ポイントTOPで最終滑走のエマさん。
 あのアップ時のすばらこい4回転を見ていたら、そしてあの1mはゆうに
 越えてるかのような細く長い足を見ていたら、きっときっと初めて見る方は
 「この人がチャンピオン!」と思うに違いない。なんと美しい選手でしょ。
 でもまさか…。4回転は降りていたのに、どーしてコケるのよ。
 もうこの1発で集中が切れてしまったのか。3アクセルは跳ぶ前から
 「ああ、これはー」という感じでスッポ抜けました。
 エマVS大ちゃんのタンゴ対決を楽しみにしてたのに。エマはやっぱり
 「踊り」の部分が素晴しい。誰にもマネが出来ないわ。バレエをしっかり
 やった人だけが出来る動き。
 でもこの日はもう、ジャンプの失敗でガクンと気落ちしてしまったのが、
 明らかにわかりました。そういうとこもエマらしいんだけど。
 Tちゃんが「コノ人だけえらく、ジャンプの前にすごくカーブして入って
 いきますねえ」と言ってたけど、確かに確かに(他選手の助走が短いだけに
 目立つかも)。最下位発進はなにか悲しい。

…余り「心臓バクバク」してないみたいですが(?)これ実際に見てる時は、プログラムもへったくれもなく、ただただジャンプに「ひえー」と緊張してました。それ程、ムードが緊迫してるのよ。
ここにジョニーの「白鳥」が入るとどうなるのか。完璧ならば、76、77点はいけるかな。む、むずかしい、予測が。きっと「あー美しいわ~ジョニー~」とかナントカ思う余裕もなく、「ひえー」してるのかな(たとえ私の心臓が止まってもいいから、来て欲しかった…)。
SPは終わった。もうこれだけでグッタリ。私ってよっぽど肝が小さいんやろか。
コメント (2)
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