上砂理佳のうぐいす日記

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わたくしと大ちゃん(7)

2006-07-10 | 大ちゃんたら大ちゃんたら
大ちゃんは冒頭の4回転成功のせいかノッてます。段々と拍手も熱くなり
この少年 誰か知らんが めちゃうまい
…一句ひねってる場合か。独のお客さんは多分誰も知らないよ、この子。
妖しげ~な目線からそう、ビームビーム。速い華麗な情熱ステップ。
踊りまくる!全身で踊りまくる!喝采!
タラソワさんも長光コーチもテンション高い。完全にお客さんを魅了した大ちゃんでした。技術点は4.8~5.3、芸術点は5.5まで出たゾ。ああ~もうちょっと欲しかったけど、最終グループで滑ってないしね。
成功だっ!大成功デビュー!!!

…私は、あたかも生観戦していたかのように書いてますが、勿論そんなこたあない(笑)。ドイツで見たかったよ。まだPCの扱いが不得手で「オンラインリザルト」なんて知らなかった私は、ひたすらにニュースと新聞で様子を知るのみでした。携帯サイトで知り合ったフイギュア友達からも、ポチポチと連絡が。殆どの人が「高橋君よく知らん」なんですが。
「4回転降りたね~すごいすごい」と、普段キビシイ友人某が、大ちゃんを褒めてくれました。とにかく最大の難関だったクワドを降りたよ。私がささやかながらも大ちゃんファンになって、最初に「うれしゅうて うれしゅうて」状態になったのはこの時かも。
ヤマト君・24歳は4トゥが回転不足でオーバーターン。アクセルは2回転。この試合で引退を決めていたので、彼の必死の気迫が伝わる熱演でした。ドイツ国旗色を髪にもあしらい(?)「モヒカンなトサカ」ヘアでしたが。
今見るとやっぱり全日本王者らしく、滑りが洗練されていて上手い。手足が長いので、キマッた時はとても美しいライン。ですが、この時は予選で足を捻挫していて「もう気力だけで踏ん張る」ギリギリの状態だったとか。でも明るくふるまってたよねえ~。泣ける。SP22位です。

女子SPまでは、静香ちゃんがコーエンのすぐ後ろ、2位につけ(この時がモロゾフ振付の「サイバースワン」です)、日本サイドも盛り上がってきました。やっぱりこの時のしーちゃんには「あれ?あれ?あれれー?」っちゅうオーラがあったよ。作季の世選の織田君みたいな「勢い」が。
本田君を欠いた日本男子二人に課せられた使命。
それは「来年のワールド2枠ゲット」!
来年はトリノ五輪出場枠がかかってます。だから「1枠」であるよりは「2枠」であった方が勿論イイ。このままヤマト君が引退ということならば、復調したエース本田君と、若手成長株・大ちゃんの二人で「トリノ五輪・3枠ゲット」…つまり二人の順位を足した総合が「13」以内になること…も夢ではない。
出場枠云々を余り言いたくは無いのですが、実際問題「3枠」あればいくら何でも、大ちゃんはトリノへ行けるじゃろ…と私も考えざるを得ないのでした。
オリンピックの前にはワールド。
ワールドの前には全日本・GP。
全日本・GPの前にはブロック大会、オープン大会、各種予選…。
私も選手ではないので良く解りませんが
「全ての道はトリノへ続く」
今、やってる事の一つ一つ全てが、五輪へ密接につながってるかのような。
だから、ワールドは重要なのでした。
でも、ヤマト兄貴が可愛がってくれていたからか(?)大ちゃんは初めての世選、余りプレッシャーを感じていないかのようでした。兄貴の捻挫を知ってたのか否か。自分が10位以内に入ればかなりの確率で男子2枠決定。SP終了時で13位にいます。
高校生活も終わり。いい締めくくりをして欲しい。フリーでも4回転を降りられるのか?私は祈るような思いでした。

「パガニーニ~」は冒頭の「ちょっとひと踊り」が私は好き。
「これから素敵な話の始まり始まり」って感じで。
大ちゃんの動きが繊細で、ヴァイオリンの音が殊更に美しく聞こえる。
曲の構成がかなり変幻自在というか、起伏に飛びまくっているので、一度「流れ」から落ちてしまったら立て直すのが難しいPGです。でも18歳大ちゃん、頑張ってます。つなぎも緻密で、ず~っとず~っと踊りながらジャンプを跳んでいかねばならない。これは体力いりそうよ…。
コメント (7)
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わたくしと大ちゃん(6)

2006-07-10 | 大ちゃんたら大ちゃんたら
さあ~DOIのチケットも届いて新幹線も手配して。
あとは貢物ですね。ラッピングに凝っちゃったりするのよね^^
その前に関大スケートリンク・こけら落としイベントがありますが、T市市長とか来るのかな~。すぐりんや美姫ちゃんも来るって信じられまへん。
「関係者のみ入場」って。私も関大のあるS市在住だから「関係者」さ。
「わたくしと大ちゃん」を書いているのだから「関係者」さ。
入れんかい。
どなたか「関係者」の方のブログを待つのみ(よろしくお願い致します)。

03年末の全日本EXは「MOI」というイベントでした。
わたくしは「ヤグディンが来る!」と知り、エイヤと奮発。
新幹線に乗って、友人と3回公演全てを違う席で見たのですが、その時、大ちゃんの「デザート・ローズ」も拝んだ…と、これが、どーして振付覚えてないんだろ(笑)。
ただ、非常に色っぽい狂おしいムードでした。なんか他の男子とは「カテゴリーが違う」感じ。織田君はその頃から「コミカル・ボーイ」で、可愛い役者でしたが、今の台頭は想像出来なかったな~。ちょっと線が細い感じだったから。
小林宏一君という「ジャニーズ・ジュニアと二足わらじ」で有名な男の子と仲良しらしく(同期かな)、大ちゃんが登場する時「ヒャッホー♪ヒューヒュー♪」と大声ではやしたてるのですね。大ちゃんは「おまえー!やめんかいっ!(笑)」と小林君に一瞥をくれながら、ズッコケてリンクに出ていたな。なんだろね。双方「踊るヒト」だから気が合うのかね。
しーちゃんのお誕生日ケーキをヤグディンがシズシズと(あ、シャレだ)運んだりして、いやはや、あれは余りにも楽しいイベントでしたが。又、別項で。

明けて04年の四大陸は、ジェフが優勝。サンデュー2位。ライサ3位。
この頃は、カナダも日本もトップ(いわば1軍)を送ってたんだね…豪華じゃ。
(ジェフは国内選で大失敗してしまい、ワールド代表から落選。この四大陸がシーズン最終戦でした。優勝したものの、私の落胆は大きかった。)
本田君がSPのウォームアップに出ましたが(曲は「ロミ&ジュリ」)うつむいたまま、静かに流すのみ。足首の故障の痛みで最後の最後まで悩んでいたのでした。
ここで棄権する、という事は「今季が終わった」に等しい。
でも結局、無念の棄権コール。
M新聞は「全日本も四大陸も棄権した本田が、いくらエースとは言え世界選手権に出る資格があるだろうか」「怪我が多すぎる」…と超・批判的でしたが、私は不快でした。怪我したくてしてるんじゃないよ。叩いた所で何の益があるのか。リンクに出て棄権、というのは選手にとって死ぬよりツライ事なのだ。
このシーズンはSP・FSともモロゾフの振付。
特にFSの「ワルシャワ・コンツェルト」が私は大好きでした。
「戦場のピアニスト」のイメージらしく、ところどころピアノを弾くような振りがあるのですが、豊潤で、品格と美のあるPGでした。それだけに残念。
この頃、本田君は4回転トゥ2回+4回転サルコゥ1回=計4回転を3回…フリーに入れて練習していたので、足に相当の負担がかかっていたのだと思います。今の時代では考えられないかも。

大ちゃんはこの時、フリーの「パガニーニ」で初めて4回転成功!
降りた!降りた!降りたのよっ!!!シニア公式大会で初めてでは(!)
大きなミスもなくFSでは4位。でもSPで転倒して最終組で滑れなかった事が響いて、総合は6位。しかしマズマズ合格点でした。
兄貴のヤマト君はSPで4-3に成功しナント暫定ながら2位(!)しかしFSで崩れましたが…踏ん張って総合5位。
ドルトムントの世界選手権へはヤマト君と大ちゃんの派遣が決まりました。
この時、ライサチェクがなかなかの「やんちゃくれ」で、素晴しく光るものがありました…と思っていたら翌年は優勝したんだよね。でも、この時もSPは「闘牛士」だったのよ(笑)。もう生涯、ライサはSPでは「闘牛士」しかやんないのかも。

…4回転を降りた…大ちゃん。さあ、ワールド本番で降りられるのか。
私は気もそぞろでした(ホンマか)。
いや、この04年ドイツ大会は、あらゆる意味で印象深い試合でした。
シーズンずっと好調でコーエンの後をぴったりつけてきた荒川さんが、直前でタラソワさんにコーチを変えて皆の注目が集まっていたし、ジョニーが1月の全米で感涙の初優勝を果たし、いざ!ワールド・デビューとなったり。
大ちゃんは、予選A組の7位(4回転挑まず?)。ヤマト君はB組12位のスタートでした。

予選で上位につけておいた方が、SPを遅い順番で滑れるのでそれだけ有利…まずまずの好位置につけた大ちゃん。
「Nyah」は素晴しいテンションでした。もー。まさかのSPで4回転に挑戦!
4-2の2トゥで大きくバランスを崩し手をついちゃったんだけど、
ワールドで4トゥを完全に降りたあ~。降りたあ~。
続く3アクセルは、かなり危うく傾いたけど踏ん張る。ステップからの3ルッツは今と全くおんなじ(?)。動きが素早くキレてるよ。
さて。あの「目」や。目からビームが。
コメント (6)
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