上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

フィギュアはだから少女漫画なの★

2018-02-24 | 17-18コンペとショー
だからフィギュアスケートは少女漫画なんですってば~~~~!
10代半ばの新鋭が、先輩女王をハナの差でかわして金メダルをかっさらっていく…。
この法則はまたしても発令されました。ああ、長野五輪のクワンVSリピンスキーを思い出す
あの時も17歳VS15歳で、クワンは表現に優れ、リピンスキーはジャンプ力でした。
リピンスキーは3ループ+3ループを跳べる唯一の選手で、FSで見事に決まったんですよね。
ジャッジは「クワン1位」が4人。「リピンスキー1位」が5人。
まさしく「ハナの差」勝利でした。

今日の新聞に女子上位陣の点数詳細が出てて面白かった。メドベジェワとザギトワはFSでまったく同点!フリーの場合はPCS(演技構成点)で上だった人が上位に来るルールなので、メドベちゃんが1位。でもSPの点差がそのままメダルの色を分けるという。
旧採点法の順位点システムだったら、
 ザギトワ   SP1位0.5+FS2位2.0=2.5ポイント
 メドベジェワ SP2位1.0+FS1位1.0=2.0ポイント
で、メドベちゃんの優勝だったはず(ポイント合計の少ない人が勝ち)
私としては、二人とも金メダルをささげたかったです。そして銅メダルのケイトリンも素晴らしかった!
いつも後半のジャンプで崩れる彼女が…3つ目のルッツのややミスだけでとどめたのは、ケイトリン史上最高の演技。そして細かい演技やスピード、流れの中で跳ぶ雄大なジャンプも素晴らしい。
日本勢はこれまた素晴らしい宮原さんの清らかな演技、坂本選手の勢いのあるジャンプと可愛さ。二人とも涙が出ました。坂本ちゃんのフリー終わった直後の「テヘッ(ループ、やっちゃったよ)」が可愛かった(笑)。
トシのことばかり言われて気の毒なコストナーでしたが(笑)、バレエの「牧神の午後」の世界をそのまま氷の上で表現しつくしてくれました。ソチの「ボレロ」のベジャール感といい、今回はそのままバレエ・リュス。しかしルッツ決めてくれましたねえ。団体戦からずっと4本滑ったんだから、功労賞ものだ!

フリーが終わった時、点数と順位が出た時、メドベージェワ選手の、泣いている姿が印象的でした。。。彼女は「勝った」と思ったでしょう。どうなのだろう。
でも、金メダルが決まった時のザギトワ選手の表情もまた印象的。ぬいぐるみで隠すように泣いていたのかな。タラちゃん(リピンスキー)みたいに「キャ~~~~!」ってならなかったのは、同門の先輩に対して複雑な気持ちだったのかなー。
二人の心情を思うと、ホンマに少女漫画1本作れる…「そして北京に続く」というテロップまで見えたな~わたし。
ドラマチックで凄かった女子の戦いも終わりました。
今回の試合でジャッジが出した点数の印象ですが、「男子はやや抑え目かも」「女子は少しだけ大盤振る舞い(ヘンな日本語)かも」…って感じ。ダンスとペアも「やや大盤振る舞い」かな?でも順位は納得です。
上手くいかず泣いた人、笑った人、長い道程を終えた人、これから昇っていく人。
コーチたち、応援団たち、家族たち。
色んなドラマが詰まっているから、フィギュアはやっぱり面白い★
コメント
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