市民病院は駅直結ビルに移転したばかりで、昭和の古臭~い狭~い暗~い病院イメージから180度転換。「流行りの大病院」と化していました。
救急外来でまたまた検査の2時間をずっと廊下で待つ。
次から次へとストレッチャーに寝かされた患者さんが行きかい、ほんと病院って忙しい。横の初老の男性は娘さんが膀胱炎で倒れはったのかな(話が聞こえてきた)。ほどなく娘さんのダンナさんがやってきて、舅と婿で心配そう。
右の女性は、お母さん?が大学病院へ転院ということで、親族へ携帯電話。その横のおじいさんは、嫁が倒れたので付き添ってきたけど、嫁のダンナ(自分の息子)の携帯番号がわからず連絡に困ってる。
さて母の検査結果はまたしても「特に異常なし(緊急性なし)」なのでした。
「心配だったら明日、外来の消化器内科で胃カメラを飲んで、異常が見られなければ帰ってもらう。異常があれば入院となります」と救急外来の一番偉い先輩格とおぼしき先生がおっしゃいました。
医師はジャニーズみたいな若い男の先生が3人居てて、後輩?のお二人は控えめにしてらしゃいます。
先輩格の先生でもまだ30歳にもなっていないかのよう。
胃カメラを受けないと、とにかく入院させられない。
そこかー。
母は前にエライ目にあったせいか、「胃カメラやるぐらいなら死んだ方がまし」なのです。
「寝てるうちにあっちゅうまに終わるって。今は全身麻酔だよ」
と言っても無駄。やらないといったらやらない。
先輩格の先生に
「お母さん、歩けてるし、元気ですよ。胃カメラやらないからここでもう終わります。帰ってください」
どうする私。母は「もう帰る。もう元気になった」と勝手に騒いでます。
困っている私を見て、後輩ジャニーズの一人が助け船を出してくれました。
「胃カメラやるやらないは明日決めるとして、とりあえず明日朝一番(9時)の胃カメラ予約入れましょうか?その場で“やらない”で、問診だけでもいいですから」。
おかげで決着がつき、予約して帰宅することになりました。
しかしね。先輩格のセンセイの
「これぐらいで入院なんか、させられませんよ。だったら世の中のみーーんな入院になっちゃいますよ!」
という言い方はね。ひどいよ。許せんよ。てめー。
苦しみ抜いてるから来てんだよ!バッキャロー。
救急外来のセンセイって、なんでひどい物言いの人が多いんだ。
失礼しました。ひどい口調になりました 普段病院と縁が無いのでストレスフルな私。
帰宅後の晴れた夕方。心地よい風が風鈴をチリンチリンと鳴らしてる。
母は元気になり、なんとベランダの洗濯物をとりこんでいます。朝顔に水やったりしています。
何事もなければ、のどかな初夏の夕暮れ。
あー。
何事もなければいいのに。
何事があるから、苦しんでるのよ。
もう、何を食べさせたらいいのかわからない。
水分だけだと、母は比較的元気に見えます。夕食は何も食べさせませんでした。お茶だけ。
明日、病院には行かず胃カメラキャンセルして、家で水分だけで様子を見ようか。。。
もう一度聞きます。
「胃カメラ、飲まない?」
「いやいやいや。もうそんなことしなくていいよ」。
「じゃあどうする?また吐いても知らないよ?」
「もう大丈夫よ」。
「今朝、H先生のところで点滴中に吐いたの、覚えてる?」
「覚えてない」。
「今は、どこから帰ってきたの?」
「どこだろうね」。
こんな調子。
悩んで眠れない。どれが良い選択なのか。母をだましてやはり市民病院に行くべきか。
朝まで悩みに悩んで早朝に、看護師の友達(高校の時の同級生です)にラインで聞いてみました。
「水だけで90歳の高齢者が一日過ごすって、危険かな?どう思う?」
私は彼女の紹介で「在宅クリニック」の女医さんとの契約を予定していました。
看護師の友達もお父さんの介護をしていて、この女医さんに訪問で診てもらってます。
「いい先生だよ」とのオススメでしたが、契約前の患者が相談してもいいものだろうか。どうしよう。
友達は「先生、優しいから何かアドバイスしてくれるよ!思い切って電話してみたら」と。
なので7時半に電話で相談してみました。
「素人判断は危険。水分のみで点滴もなく1日自宅で様子を見る、というのはお母さんの場合は危険だと思います。早く市民病院に連れていきカルテをもらってくれたら、私はそのあとを引き継げます。カルテが無い限り出来ません」。
先生のお話で決心がつきました。母に「単なる診察だからー」と言って、すぐにタクシーに乗る準備。
以外にも母は素直に行ってくれました。そして予約した9時に消化器内科へ。
担当の先生は「1~2週間ほど入院して回復した方がいいかな。胃カメラ飲めますか?」「大丈夫です」というやりとりで、めでたく母は胃カメラ検査となりました。
あんだけ嫌がってたのに なぜすんなりと~
前の晩、私は母が見ている前で、台所のフローリングに突っ伏しました。
「お母さん。もう私は疲れたよ。なすすべが無いよ。お母さんがいくら辛くても、胃カメラ飲まないとどうしてあげることも出来ないのよ」。
本当に疲れていました。もう「どうにでもなれ」。
その訴えが効いたのか、母も協力的になり、胃カメラ後もスムースに何種か検査。
ああ助かったー。大きなヤマを越えた。
ところで今の病院って、コロナで患者と家族は基本、面会出来ませんよね。
でも、この外来の検査って、車椅子に乗せてる母をあちこち連れ回して検査コーナーに運ぶのは、家族である私(家族が同行してない人は、もちろん看護師さんが車椅子押してくれます)。
病室面会は出来ないのに、検査室には外部の者(私)は中に入りまくり。菌をバラまいてるような。それでええんか?(謎)
検査結果では胃の入り口あたりに初期の胃癌が見つかる。でも初期なので問題なし。
「お母さんの嘔吐と気持ち悪さはこれ(胃癌)とは関係ないと思いますねえ」。
ではなんなんでしょう。謎のまま、とにかく衰弱してるから点滴と静養でいきましょう。
やっと点滴まで来たわ。
昔はちょっと体力落ちてへばってたら、すぐにお医者さんは「点滴しましょ!」だったのです。
実際点滴してシャキンと元気になり、食欲も出て、風邪から回復!って多かった。
でも現代は、なかなか点滴ってしてくれないのかな。いつまでも昭和感覚なのね私。
お昼から入院して、「胃潰瘍の人の治療食」コースとなり、絶食→五分粥→全粥→普通のご飯→普通のご飯+おかず→パン+おかずなど、日に日に食事量は増え、担当医から「元気に3食食べておられますよ~」と明るい報告が。
信じられん。あれほど毎日「気持ち悪い」「しんどい」を連発していたのに、入院してからは一度も気持ち悪くならず、嘔吐も無い。
やっぱり点滴には薬も入ってるし、食事も考え抜かれてるから、違うのかなー。
その後、自分でテレフォンカード的なものを買って公衆電話をかけてくるようになりました。そんな元気があるのね。それもびっくり。
ということで、先日担当のお医者さんから説明があったのですが、「血液検査の中で“好酸球”だけ値がとても高い。これがもしかして原因ではないかと」。
「好酸球」。
そういえば、「かかりつけ医院2」での血液検査でも、救急外来の検査でも、好酸球の値は突出して高かった!
なんぞ好酸球。そんなの聞いたことないです
それに、「かかりつけ2」の先生も「高いけど。。。だからどうかと言われてもねえ。。。」と曖昧でした。
最近、国の指定難病になったようです。安倍さんの潰瘍性大腸炎みたいな。
ググッてみると、数は少ないながら好酸球アレルギーの人がブログを書いてはるので、食い入るように読みました。
とても母の症状に似てる。腹痛はあまりないけど。吐くのが。
ツィッターで見ても、最近「好酸球性胃腸炎と言われた」とつぶやく人の数が増えているようで、現代病かもしれません。だから治療法も確立されてないし、困ってる人が意外に多いのかな。
母も「こういう病気です」と断定されたわけではないですが、「これが原因(かな?)」まで、や~っと来ました。
そうです。それが知りたかった。
「どこも悪いところありませんよー。帰ってください」
これが一番腹立った!(続く)
救急外来でまたまた検査の2時間をずっと廊下で待つ。
次から次へとストレッチャーに寝かされた患者さんが行きかい、ほんと病院って忙しい。横の初老の男性は娘さんが膀胱炎で倒れはったのかな(話が聞こえてきた)。ほどなく娘さんのダンナさんがやってきて、舅と婿で心配そう。
右の女性は、お母さん?が大学病院へ転院ということで、親族へ携帯電話。その横のおじいさんは、嫁が倒れたので付き添ってきたけど、嫁のダンナ(自分の息子)の携帯番号がわからず連絡に困ってる。
さて母の検査結果はまたしても「特に異常なし(緊急性なし)」なのでした。
「心配だったら明日、外来の消化器内科で胃カメラを飲んで、異常が見られなければ帰ってもらう。異常があれば入院となります」と救急外来の一番偉い先輩格とおぼしき先生がおっしゃいました。
医師はジャニーズみたいな若い男の先生が3人居てて、後輩?のお二人は控えめにしてらしゃいます。
先輩格の先生でもまだ30歳にもなっていないかのよう。
胃カメラを受けないと、とにかく入院させられない。
そこかー。
母は前にエライ目にあったせいか、「胃カメラやるぐらいなら死んだ方がまし」なのです。
「寝てるうちにあっちゅうまに終わるって。今は全身麻酔だよ」
と言っても無駄。やらないといったらやらない。
先輩格の先生に
「お母さん、歩けてるし、元気ですよ。胃カメラやらないからここでもう終わります。帰ってください」
どうする私。母は「もう帰る。もう元気になった」と勝手に騒いでます。
困っている私を見て、後輩ジャニーズの一人が助け船を出してくれました。
「胃カメラやるやらないは明日決めるとして、とりあえず明日朝一番(9時)の胃カメラ予約入れましょうか?その場で“やらない”で、問診だけでもいいですから」。
おかげで決着がつき、予約して帰宅することになりました。
しかしね。先輩格のセンセイの
「これぐらいで入院なんか、させられませんよ。だったら世の中のみーーんな入院になっちゃいますよ!」
という言い方はね。ひどいよ。許せんよ。てめー。
苦しみ抜いてるから来てんだよ!バッキャロー。
救急外来のセンセイって、なんでひどい物言いの人が多いんだ。
失礼しました。ひどい口調になりました 普段病院と縁が無いのでストレスフルな私。
帰宅後の晴れた夕方。心地よい風が風鈴をチリンチリンと鳴らしてる。
母は元気になり、なんとベランダの洗濯物をとりこんでいます。朝顔に水やったりしています。
何事もなければ、のどかな初夏の夕暮れ。
あー。
何事もなければいいのに。
何事があるから、苦しんでるのよ。
もう、何を食べさせたらいいのかわからない。
水分だけだと、母は比較的元気に見えます。夕食は何も食べさせませんでした。お茶だけ。
明日、病院には行かず胃カメラキャンセルして、家で水分だけで様子を見ようか。。。
もう一度聞きます。
「胃カメラ、飲まない?」
「いやいやいや。もうそんなことしなくていいよ」。
「じゃあどうする?また吐いても知らないよ?」
「もう大丈夫よ」。
「今朝、H先生のところで点滴中に吐いたの、覚えてる?」
「覚えてない」。
「今は、どこから帰ってきたの?」
「どこだろうね」。
こんな調子。
悩んで眠れない。どれが良い選択なのか。母をだましてやはり市民病院に行くべきか。
朝まで悩みに悩んで早朝に、看護師の友達(高校の時の同級生です)にラインで聞いてみました。
「水だけで90歳の高齢者が一日過ごすって、危険かな?どう思う?」
私は彼女の紹介で「在宅クリニック」の女医さんとの契約を予定していました。
看護師の友達もお父さんの介護をしていて、この女医さんに訪問で診てもらってます。
「いい先生だよ」とのオススメでしたが、契約前の患者が相談してもいいものだろうか。どうしよう。
友達は「先生、優しいから何かアドバイスしてくれるよ!思い切って電話してみたら」と。
なので7時半に電話で相談してみました。
「素人判断は危険。水分のみで点滴もなく1日自宅で様子を見る、というのはお母さんの場合は危険だと思います。早く市民病院に連れていきカルテをもらってくれたら、私はそのあとを引き継げます。カルテが無い限り出来ません」。
先生のお話で決心がつきました。母に「単なる診察だからー」と言って、すぐにタクシーに乗る準備。
以外にも母は素直に行ってくれました。そして予約した9時に消化器内科へ。
担当の先生は「1~2週間ほど入院して回復した方がいいかな。胃カメラ飲めますか?」「大丈夫です」というやりとりで、めでたく母は胃カメラ検査となりました。
あんだけ嫌がってたのに なぜすんなりと~
前の晩、私は母が見ている前で、台所のフローリングに突っ伏しました。
「お母さん。もう私は疲れたよ。なすすべが無いよ。お母さんがいくら辛くても、胃カメラ飲まないとどうしてあげることも出来ないのよ」。
本当に疲れていました。もう「どうにでもなれ」。
その訴えが効いたのか、母も協力的になり、胃カメラ後もスムースに何種か検査。
ああ助かったー。大きなヤマを越えた。
ところで今の病院って、コロナで患者と家族は基本、面会出来ませんよね。
でも、この外来の検査って、車椅子に乗せてる母をあちこち連れ回して検査コーナーに運ぶのは、家族である私(家族が同行してない人は、もちろん看護師さんが車椅子押してくれます)。
病室面会は出来ないのに、検査室には外部の者(私)は中に入りまくり。菌をバラまいてるような。それでええんか?(謎)
検査結果では胃の入り口あたりに初期の胃癌が見つかる。でも初期なので問題なし。
「お母さんの嘔吐と気持ち悪さはこれ(胃癌)とは関係ないと思いますねえ」。
ではなんなんでしょう。謎のまま、とにかく衰弱してるから点滴と静養でいきましょう。
やっと点滴まで来たわ。
昔はちょっと体力落ちてへばってたら、すぐにお医者さんは「点滴しましょ!」だったのです。
実際点滴してシャキンと元気になり、食欲も出て、風邪から回復!って多かった。
でも現代は、なかなか点滴ってしてくれないのかな。いつまでも昭和感覚なのね私。
お昼から入院して、「胃潰瘍の人の治療食」コースとなり、絶食→五分粥→全粥→普通のご飯→普通のご飯+おかず→パン+おかずなど、日に日に食事量は増え、担当医から「元気に3食食べておられますよ~」と明るい報告が。
信じられん。あれほど毎日「気持ち悪い」「しんどい」を連発していたのに、入院してからは一度も気持ち悪くならず、嘔吐も無い。
やっぱり点滴には薬も入ってるし、食事も考え抜かれてるから、違うのかなー。
その後、自分でテレフォンカード的なものを買って公衆電話をかけてくるようになりました。そんな元気があるのね。それもびっくり。
ということで、先日担当のお医者さんから説明があったのですが、「血液検査の中で“好酸球”だけ値がとても高い。これがもしかして原因ではないかと」。
「好酸球」。
そういえば、「かかりつけ医院2」での血液検査でも、救急外来の検査でも、好酸球の値は突出して高かった!
なんぞ好酸球。そんなの聞いたことないです
それに、「かかりつけ2」の先生も「高いけど。。。だからどうかと言われてもねえ。。。」と曖昧でした。
最近、国の指定難病になったようです。安倍さんの潰瘍性大腸炎みたいな。
ググッてみると、数は少ないながら好酸球アレルギーの人がブログを書いてはるので、食い入るように読みました。
とても母の症状に似てる。腹痛はあまりないけど。吐くのが。
ツィッターで見ても、最近「好酸球性胃腸炎と言われた」とつぶやく人の数が増えているようで、現代病かもしれません。だから治療法も確立されてないし、困ってる人が意外に多いのかな。
母も「こういう病気です」と断定されたわけではないですが、「これが原因(かな?)」まで、や~っと来ました。
そうです。それが知りたかった。
「どこも悪いところありませんよー。帰ってください」
これが一番腹立った!(続く)