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「新聞週間に寄せて」の記事から、
新聞の公共性と消費税の軽減税率の適用について聞いた。
作家: 林 真理子さん
新聞は「国民の文化と教養の基本」だ。活字離れが進む現状を考えると、
消費税増税で新聞も本もますます読まれなくなるだろう。
恐ろしいことだ。欧米を見習うことが好きな日本が、なぜ軽減税率の導入は見習わないのか、
知識や教養を普及させるメディアへの軽減税率は
「ぜひとも導入すべき」と声を大にして言いたい。
東大名誉教授: 姜 尚中さん
日本ほど社会の隅々に新聞が行き渡っている国は世界にもないだろう。
それが日本の高い「文化力」を支えてきた。
活字が他の媒体と違うのは、反芻(はんすう)できるところだ。
自身を顧みて思考を深めることができる。しかし、新聞を読まない人が増え、
雑誌も書籍も厳しい状況だ。
こうした状況で10%の消費税がかけられたらどうなるか。専門書は必ず買う人が
いるからまだいいが、新聞や雑誌、新書など「ややアカデミック」な領域の出版物が
相当な打撃を受けるだろう。人々にとって、どうしても買わなければならないものではないからだ。
でも、文化とうのは本来、そういうところから生まれるものだ。
「必需品かどうか」で線を引くというのであれば、食料品を生命の再生産のための
必需品とするなら、新聞や書籍は心や精神の再生産のための必需品だ。
ほとんどの先進国が新聞や書籍に軽減税率を適用しているのはそのためだ。
ただでさえ、若い世代の文章読解力の低下が指摘されている。
未来への投資として、必要だからこそ行われるべきなのだ。
欧州主要国の新聞の付加価値税率
国名 標準税率 新聞の税率
ベルギー 21 0
デンマーク 25 0
フランス 20 2.1
ドイツ 19 7
イギリス 20 0
ノルウェー 25 0
その他の国々も、標準税率は二桁ですが、新聞の税率はほぼ一桁です。
新聞の税率0%の国々は尊敬します。
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食料品の軽減税率は酒類を除き、全てを対象にしてほしいと思っています。
あれこれ言うと、誰にも分からない状態になってしまいそう。
そして、消費税増税で活字離れに拍車がかかり、
日本国民が自分で考えることができなくなってしまったら、想像すると恐ろしい。
麻生太郎副総理が、先日、TVで見た時、軽減税率は業者が書類作成が大変といっているし、
面倒くさいから、反対だと言っていた ← この言葉は忘れません。忘れられない。
欧州の国々で、できて日本では面倒くさいから、できないなんって、
政治家だったら普通は言わないでしょう。
消費税って、どんなに貧しい人からも徴収するので、
そういう人のことを考えるのが政治家の役目です