コメント欄は閉じておきます。
〈 家庭 〉
* 幸福な家庭はみな一様に似ているが、不幸な家庭は、いずれもさまざまに不幸である。
レフ・トルストイ
* 愛は家庭から始まります。まず、家庭から始めてください。
やがて外へと愛の環が広がっていくでしょう。 マザー・テレサ
〈 時間 〉
* 「明日は、明日こそは」と、人はそれを慰める。この「明日」が彼を墓場に送り込むその日まで。
イワン・ツルゲーネフ
* 過去のことは過去のことだといって片付けてしまえば、
それによって、我々は未来をも放棄してしまうことになる。 チャーチル
* 時の翼に乗って悲しみは飛び去る。 ラ・フォンテーヌ
〈 人生 〉
* 人生は将棋と同じで、よみの深い者が勝つ。 枡田幸三 棋士
* 人生は退屈すれば長く、充実すれば短い。 フリードリヒ・フォン・シラー
* 人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない。 アインシュタイン
* 危険が身に迫った時、逃げ出すようでは駄目だ。かえって危険が二倍になる。
決然として立ち向かえば、危険は半分に減る。何事に出会っても、決して逃げるな。
W.チャーチル
* 若いうちに数回失敗することは有益である。 T.H.ハックスレー
〈 賭け事 〉
* 一文も賭けなければ、一文も儲からない。 英語のことわざ
* 薬があるからといって、毒を好んで飲むべきではない。 親鸞
* 勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。 吉田兼好
〈 幸福と不幸 〉
ソ連は社会主義社会だったので、生活に必要な最低限の物資は
安価に提供されていた。
だが、常に入手できるのは黒パン、白パン、ジャガイモ、塩、マッチなどのみ。
それ以外の物資は欠乏しており、一般の商店で良質の肉や野菜を入手するのは
至難の業だった。
ルイノックと呼ばれる自由市場ではそれらが売られていたが、ひどく値段が高かった。
私は外交官だったので給与もよく、そこで買い物して生活することもできた。
だが、それではロシア人の気持ちが理解できないと考え、
基本的にルーブルだけで生活するようにした。
朝起きると、まず昼食、夕食をどうやって確保するか考える。
美味しい大衆食堂は行列が長い。マイナス15度の屋外で1時間待たされ、
10分で食事を終えるようなことになると、不幸な気持ちになる。
大衆食堂の食事の値段は国定価格でどこも同じ。
人気のある食堂を発見し、そこでよく食事をした。肉がひと切れ入った
ボルシチとカツレツを食べながら「ああ幸せだ」と感じたものだ。
モスクワにいると、1年に2回、強い幸福感を味わう。トイレットペーパーを購入したときだ。
ソ連ではトイレットペーパーが大変な欠乏品で、普通のロシア人は新聞紙で尻を拭いていた。
トイレットペーパーは紙専門店で半年に1回くらい入荷される。
その日は会社や役所を休んで行列にならぶ。
トイレットペーパーのロールに紙ひもを通し、タスキがけにした
「戦利品」を持ち帰るときの幸福感を今でも覚えている。
生活必需品の入手について悩まなくていい日本での暮らしを、私はとても幸福に感じている。
* おのぼりなされ。あるいはお下りなされ。同じことじゃよ。 ゲーテ
* 人間が幸福であるために避くべからざる条件は勤労である。 トルストイ
* 明日、なにをすべきか分からない人は不幸である。 M.ゴーリキー
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ソ連が社会主義社会の頃の生活は、平等をうたいながら平等とは
程遠い社会なのだろうと何となく分かっていたつもりでしたが、
佐藤優氏が暮らしていた時の話は驚きでした。良質の肉や野菜が高額では
健康な生活も難しい。トイレットペーパーの話も信じられませんね。
ソ連が崩壊しロシアになったけれど、今の生活はどのようなのでしょうか。