香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

カシオペアの丘で

2010-05-05 19:41:50 | なんでもない話
重松清さんの『カシオペアの丘で』

読み始めてすぐにびっくり
舞台・・・芦別だ
北海道で、大観音像があって、昔レジャーランドがあって
もっと昔は炭坑があって
なんといっても「星の降る町」だもの

 丘の上の遊園地は、俺たちの夢だったー
 肺の悪性腫瘍を告知された39歳の秋、
 俊介は二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。
 そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。
 初恋の人がいる、「王」と呼ばれた祖父がいる。
 満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪の物語が
 静かに始まる           (講談社文庫上巻より)


重松さんの小説は、間違いないことは分かっているのだけど
たまにはちょっと泣きがキツくて辛い時もある
だけど、このお話、確かに何回も泣かされちゃうけど
悲しいけど、辛いけど
しっかりと地に着いていて、救いのある希望のあるお話だった

今日、用事があってを飛ばし出かけた帰り道、
桜と木蓮の蕾がついている樹が並んでいる庭の横を通った
毎年なら、もうが咲いていておかしくない時期なので
やっときたねと声をかけてびゅーんと通り過ぎたのさ