香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

終わらざる夏

2010-08-07 06:30:32 | 本のこと
昨日の夜中に読み終わりました・・・
浅田次郎さんの『終わらざる夏』
泣きながら寝てしまい、
まだ北の地、占守(シュムシュ)島にいるような気持ち
戦いたくはない戦で、限りなく死に近い場所にいながらも
生きようと思う強い心に、何度打ちのめされたか
どうしようもない事実にに、やさしさに、悲しさに、何度も泣いた
今から65年前の日本の人たち、ロシアの兵士達の過酷な真実に
耐えられないと恐怖すら感じてしまう自分の弱さを知る
ありきたりの言葉だけども、戦争は嫌だ

小説の中に何度も繰り返される言葉がある
 カムイ・ウン・クレ
 神、我等を造り給ふ
千島アイヌの挨拶の言葉で、
この言葉を忘れずに生きていこうとした人たちを
忘れてはいけないと思った

1ヶ月以上ぶりに小説を読み終わって
こうやって感想を書いているけど
久し振りに読んでいると、読む力が衰えたことを痛感した
読み続ける事が出来ない、理解するのに時間がかかる
もどかしい思いをしながらも、読み終わった充実感
そして、やっぱり読んでいる間が一番幸せだな
本を読む事が好きでよかった

6時過ぎの札幌、もう暑い暑い
毎朝、札幌競馬場の厩舎にいる馬
元気な鳴き声が聞こえるのだけど
今朝は「あつい」と言っているよう
まだ涼しいうちに、ちょっと散歩してきて
今日はおうちの中で勉強していようっと