香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

三千枚の金貨

2010-08-13 16:16:57 | 本のこと
火曜日の朝に読み終わった
宮本輝さんの『三千枚の金貨』

雑誌BRIOに連載していた時に読んでいたので
2/3くらいは再読状態だったのだけど、ひきこまれた
同じく宮本輝さんさんの『オレンジの壷』を思い出したかな
大切なことを思い出させてくれ
悲しい事実や切ない気持ちが淡々と語られていて
品のある人間でありたいと思う・・・こんなわたしでも
宮本輝作品には、いつもいつも大切なものが詰まっている

雑誌「文芸春秋」に載った芥川賞受賞作『乙女の密告』
読み終わったのだけど、何が何やら・・・
楽しい場面もあり、くすっと笑ってしまったりするのだけど
根本的なこと、”乙女”の意味がよく分からなかった
アンネの日記のことも良く覚えていたかったのも
このお話を理解出来なかった原因かも
ただ、文章は読みやすく、最後まで苦しくなく読めたので
今度は違うお話を読んでみたいなぁ 赤染晶子さん

本日2度目の投稿・・・
空が高くなって、雲がもくもくと白く大きく
お盆らしい空の日、ゆっくりと静かにすごしております

借り暮らしのアリエッティ

2010-08-13 10:40:31 | 映画のこと
昨日、木曜日のレディースデイに見てきました
「借り暮らしのアリエッティ」
短めの上映時間で、なんだかあっという間だったけど
生きる事に一生懸命なアリエッティ家族の姿が美しかった
翔くんの子供ながらの残酷さと繊細さと度胸が素直に受け入れられた
ジブリ作品、また好きな映画がひとつ増えたなぁ

小人といえば、アリエッティたちよりもう少し小さい小人のことを書いた物語

さとうさとるさんの『だれも知らない小さな国』シリーズは
高校生くらいのとき偶然見つけた文庫本で、大好きだった
黄ばんでぼろぼろになってしまったけど、まだ持っているシリーズ8冊
この物語の小人をコロボックルと呼んでいるのだけど
小さな小さな国を造って、小人同士協力しあって
それぞれの得意なことを仕事にしたりして、
自然や虫、鳥たちと戦い協力しあい
やさしい素朴な気持ちを持って生きている
アリエッティたちと同じように、基本的には人間は危険だと思っているので
コロボックルたちは、仲間となってくれる人間を慎重に選んで生きていく
人として、一番単純で大切なことを、教えられるのではなく
感じて行くという感覚になる
映画を見ながら、このコロボックルたちのことを何度も思い出した

いまこの時、アリエッティとその家族とその種族と翔くんが
元気で過ごしていてくれたらいいなぁ

昨日の札幌駅上の映画館は、すっごい人だった
午前中は雨だったこともあってか
家族連れでフロアーが溢れかえっていた
お盆休みも始まって、お父さんお母さんもお休みの方が多かったのでしょうね
わたしも昨日から16日までお休み
しなくてはいけない事があるのだけど、少しゆっくりと本が読めそう