香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

球体の蛇

2012-12-31 11:50:37 | 本のこと
今年、最後に読み終わった本は
道尾秀介さんの『球体の蛇』

 幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。
 白い服に身を包み自転車に乗った彼女は、どこかサヨに似ていた。想い
 を抑えきれなくなった私は、彼女が過ごす家の床下に夜な夜な潜り込む
 という悪癖を繰り返すようになったが、ある夜、運命を決定的に変える
 事件が起こってしまうーーー。幼い嘘と過ちの連鎖が、それぞれの人生
 を思いもよらない方向へ駆り立ててゆく。最後の一行が深い余韻を残す。


流れのきつい川の、思いがけず淀んで前がみえない底を歩いている気持ち
暗くて、悲しくて、歪んでいるのだけれど、嫌にならない
不思議な感覚の中、読み進めていき、ずぶずぶと深く潜っていく気分でしたが、
最後の章で、少し救われた気持ちで、深呼吸して読み終わりました
道尾ワールドは、なぜだか離れられず好きです
道尾さんがTwitterで告知してくれたラジオドラマのYouTube
球体の蛇
気が向いたら、聞いてみてください

    
 
2012年も過ぎようとしていますね
ブクログによると、漫画や雑誌連載を含めて今年読んだ本は121冊だったようです
年があけたら、ゆっくりと思い返して、好きな本を再度紹介させてください

今年は、わたしにとっておもいがけず良い年となりました
去年からひとりで走りはじめて、
今年は、背中を押してもらって、10キロのマラソン大会に出て
エフランの人たちと一緒に走る楽しさも知り、
充実した生活を送ることができました
別れもあったけれど、大切な出会いもあり
年を重ねることは、素敵なことだなぁと心から思っています

わたしの、拙い読書記録&戯れ言ブログに
今年もお付き合いくださって、ありがとうございます
来年も、マイペースで続けていきますので
どうぞ、見守ってください よろしくお願いします