香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

昨日のカレー、明日のパン

2013-06-18 19:34:51 | 本のこと
木皿 泉さんの『昨日のカレー、明日のパン』

「悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ」
 7年前、25歳という若さで、あっけなく死んでしまった一樹。
 結婚してからたった2年で遺されてしまった嫁のテツコと一緒に
 暮らしつづける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともに、
 ゆるゆると一樹の死を受け入れていくーー。
 なにげない日々の中にちりばめられたコトバの数々が、
 じんわり心にしみてくる連作長編。
 各界に多くのファンを持つ、今、一番私たちの心に語りかけてくる
 作品を描く夫婦脚本家が9年の時を経て書いた、はじめての小説。


木皿泉さんというのは、ドラマ「すいか」や「Q10」などの脚本家のご夫婦です
「すいか」も「Q10」も好きなドラマだったので気になっていました
木皿泉応援団特設HPがありました →こちら

人が亡くなって、残った人たちの日常、心の移り変わりと変わらないものが
1章づつ、ひとりづつ、優しい言葉とともに書かれていました
ギフさんの印象的な言葉があります
「オレ、くたくたになるまで生きるわ」
ちょっと涙腺が緩みました
切ないけれども、楽しくおかしい、やさしい本でした