香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

月と蟹

2013-08-06 21:29:30 | 本のこと
道尾秀介さんの直木賞受賞作品
 『月と蟹』


 海辺の町、小学生の慎一と春也はヤドカリを神様に見立てた
 願い事遊びを考え出す。無邪気な儀式ごっこはいつしか切実
 な祈りに変わり、母のない少女・鳴海をくわえた三人の関係
 も揺らいでゆく。「大人になるのって、ほんと難しいよね」
 ーー誰もが通る”子供時代の終わり”が鮮やかに胸に蘇る長篇。


ヤドカリを火をつけて殻からあぶり出す、子供ながらの残酷さ
子供だけど、どうしようもなく男と女なんだなと思ってしまう心理状態
気持ち悪い、見たくない、と思っても仕方がないのに
何故か、この小説の世界や情緒感が、居心地がよい
映画でもドラマでもコミックでもなく、小説ならではの味わい
道尾秀介さんの小説、やっぱり好きだな

    

この頃は、平日は、仕事帰りにリュックしょって走ったり
早く帰れたときは、一度、家に戻ってから、走ったりしているのだけど
夏至も1ヶ月過ぎて、日が落ちるのが早くなってしまったので
足元が見える場所を走るようにしているけど、景色が見えないのは寂しいな
日曜日に、三角山の登山口近くまでいった時にみつけた
リッチなムーミンの家

円山や山の手あたりは、色々と面白い住宅が建っていて
キョロキョロ見ながら走るのは、楽しいな