香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

津軽百年食堂

2013-09-24 01:47:03 | 本のこと
森沢明夫さんの『津軽百年食堂』

百年の刻を超える「こころ」の物語

 ふるさと「弘前」を離れ、孤独な都会の底に沈みように暮らしていた陽一と七海。
 ふたりは運命に導かれるように出逢い、惹かれ合うが、やがて故郷の空へとそれ
 ぞれの切なる思いを募らせていく。一方、明治時代の津軽でひっそりと育まれた
 賢治とトヨの清らかな愛は、いつしか遠い未来に向けた無垢なる「憶い」へと昇
 華されていき……。桜の花びら舞う津軽の地で、百年の刻を超え、営々と受け継
 がれていく<心>が咲かせた、美しい奇跡と感動の人間物語。


物語の中の風景を思い浮かべ、
心のきれいな人たちが傍にいるような気配を感じながら
やさしい気持ちになる言葉にあふれていました
母が足に障害を持った息子に言う言葉
大切な人が離れていってしまう時に感じるどうしようもない刹那
思いがけず言ってしまい後悔し悲しい親への心ない言動
幼なじみと
「あーあ、なんだか不思議だよね。思い出って。楽しかったことも、
切なかったことも、死ぬほど悲しいって思っていたことも、
結局はみんなまとめて笑えるネタになるなんて」
そんな会話ができる関係を築いてきた人たち
きれいな小説だなぁと思いました

同じシリーズの『ライアの祈り』

『津軽百年食堂』に続く青森三部作完結編!

 青森県八戸で眼鏡店の店長を務める桃子はバツイチの35歳。
 弘前で100年続くそば屋の長女でもある。不幸な離婚を経験、
 恋に臆病になってからずいぶん経っている。そんなある日、
 人数合わせで誘われた飲み会で出会ったのは、何とも風采の
 あがらない考古学者だった。彼の手引きで遺跡の発掘に目覚
 めた桃子だったが……。
 平成から遡ること遙か昔。縄文の村で暮らす若き狩人ライア。
 化け物のようなイノシシと果敢に戦い、決して弱音を吐かない
 勇者だ。心に「神の欠片」を持つライアは不思議な魔力を持つ
 愛犬ギンを従え、波乱の人生へと船出してゆく……。
 平成と縄文の二つのドラマが感動のクライマックスへと読者を導いていきます。
 現代人が忘れかけている温かくて懐かしい心と心の触れあいが
 今作品のテーマです。さらに青森の手つかずの自然、遺跡、
 そして思わずつばを飲み込む美味しい食べ物の数々。心が辛い
 今だからこそ読みたい、ハートウォーミングな傑作小説が誕生しました。


実は、こちらの方を先に読んでいたのだ
『津軽百年食堂』では脇役だったけど、いいなぁこういう姉さん
という桃子さんの、心に秘めた思いや人を思う考え方が男前で魅力的
こちらもやっぱり、心に残る言葉であふれた小説でした
縄文時代のこと、パプアニューギニアの原住民のことも
興味深く、面白く読める小説でした

    

夕方から調子が悪くて、ずっと横になっていて
夜になって本格的に具合が悪くなり、早くに寝ていたら
こんな時間に目が覚めて眠れず・・・のブログアップです
多分、疲れがたまり過ぎていたのでしょう 
昼間は、体が妙に重かっただけれども、走りました
琴似発寒川沿いをずっと上って左股川へ

去年、初めてエフランの人たちと一緒に走った餃子ラン
ひぃひぃ言ってとても走れないと弱音を吐いた
小別沢トンネルに向かう道をあの時とは逆から向い、
やっぱりここ、札幌とは思えないなぁと

小別沢トンネル手前はやはり歩いてしまったけど
トンネルを超えるとずっと下り坂、やっと下り坂
思えば、9kmずっと上り坂、頑張ったぞ自分と思いつつ
15kmのおひとりさまランを走りきりました~

帰り道に近くを通った大倉山展望台
多分、先週、火野正平さんが来ていたのですね
今週からまた始まる「にっぽん縦断 こころ旅」は北海道から
木曜日は、大倉山に来るようで、知っているところだとテンションがあがる
ただ、高所恐怖症の火野正平さんは、ロープウェイに乗れたのだろうか・・・
楽しみに木曜日と、土日分は録画しておこう

さて、またお布団に入って目を閉じよう