香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

砂の街路図

2015-10-13 21:11:15 | 本のこと
佐々木譲さんの
『砂の街路図』



この街には、ぼくの知らない父がいた
父の遺品となった1枚の古いモノクロ写真。
そこには家族に見せたことのない笑顔が写っていた。
父の人格を激変させた、
ぬくいきれない恥辱と罪悪感。
父が隠し続けていた過去を、
ぼくに暴く権利があるのだろうか。
嘘よりも悲しい沈黙の真相とは…。


東京に住む岩俊也は、
北海道の架空の土地、郡府にに
20年前に事故で亡くなった父の足跡を追ってくる
郡府は、雰囲気的に小樽と江別を足して割った感じ?
佐々木譲さんのインタビュー記事で
地図を見ながら読んでほしいとおっしゃっていたので
見開きの地図を見ながら読み進めました



郡府にきてから2日間でわかる出来事が
その場にいるような臨場感の中で
その街にいるような気持ちで
あれよあれよと動いていく感じで
佐々木譲さんの小説らしく、あきさせずドキドキして
最後はたっぷりとした哀愁を感じさせる
とても楽しい読書の時間でした



昨日は、琴似のbar Diversion
開店15周年記念のジャズライブがあり
E師匠と一緒に聴きに、飲みに行ってきました
小さなお店で、とても近い場所で
ギターとサックスのジャズを聴いてをいただいて
すっかり酔っ払いとなって帰ってきたのです