香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

天子蒙塵とカラーひよこ

2016-11-22 21:33:05 | 本のこと
旅行中に読み終わった本

浅田次郎さんの
『天子蒙塵 第1巻』



1924年、クーデターにより紫禁城を追われた溥儀とその家族。
生家に逃げ込むもさらなる危険が迫り、皇帝は極秘に脱出する。
「宣統陛下におかせられましては、
喫緊のご事情により東巷民交の日本大使館に避難あそばされました」
ラストエンペラーの立場を利用しようとさまざまな思惑が渦巻くなか、
日本の庇護下におかれ北京から天津へ。
梁文秀と春児はそれぞれに溥儀らを助けるが──。
王朝再興を夢見る溥儀。
イギリス亡命を望む正妃・婉容。
そして側妃・文繍は「自由」を選んだ。
史上初めて中華皇帝と離婚した文繍。
その裏にはいかなるドラマがあったのか──。

蒼穹の昴シリーズ第5弾
まだ続いていたかとビックリで嬉しい
また、春児(チュンル)に会えた。梁分秀に会えた。
映画、ラストエンペラーが好きなくせに
溥儀に奥さんが2人いたとは知らなかった
側妃・文繍の言葉で紡がれる第1巻
何巻続くんだろうか、、、、楽しみすぎる

小川洋子さんの
『カラーひよことコーヒー豆』



ふつうの一日が愛おしくなるエッセイ集
『博士の愛した数式』などで知られる作家・
小川洋子さんのエッセイ集が待望の文庫化。
新たに書き下ろしも収録

インドとドイツの区別がつかなかった子供の頃。
「君、明治生まれ?」とボーイフレンドに揶揄された学生時代。
身近なエピソードからはじまり、
たった文庫本5ページ弱で人生の真理にまでたどり着く展開は、
作家ならではの発想の豊かさゆえ。
そんなエッセイの醍醐味を堪能させてくれる31の掌篇が詰まった、
宝石箱のような一冊となりました。

小川洋子さんの小説は
独特の静けさと鋭さと切なさがあって好きなんだけど
エッセイは初めて
小川さんは同い年なので、子供の頃の出来事や思い出など
わかるわぁと、すごく同感してしまう
宮本輝さんの『錦繍』を秋になると毎年読み返すというエッセイもあり
いい時間を過ごしている人なんだなぁと、自分を省みて反省
楽しくあっという間に帰りの飛行機の中で読んでしまった



仕事帰りに、映画に行こうと思って狸小路に行ったら
上映時間を1週間間違えていて、夜はやっていなかった
トボトボと帰って来たら、ホワイトイルミネーション



夜はかなり気温が下がっていたので、
空気がキーーーンと寒く澄んでいて美しかった