世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

一年目に思うこと

2006年02月16日 23時53分56秒 | Weblog
明日でブログ開設一年目を迎える。
早いものだ。

風邪引いて会社を休み、暇だったのでパソコンに向かったあの日。
「ブログとは、どんなものなのかしら?」という好奇心から、ついつい開設する運びとなった。
風邪を引いていなければ、ブログ開設には至らなかっただろう。
驚くべきことは、ほぼ毎日更新していることである。
不精な私が毎日小一時間、パソコンに向かっている。
これは一体どういうことだろう。
何故、毎日更新しているのか?
自分でも、わからない。

ルーティンワークを淡々とこなすことは、職業柄慣れている。
だから、苦ではない。
むしろブログを更新することは、一日をリセットする意味深いものになりつつある。

ブログについて書こうとするならば、当然彼のことを書かなければならないだろう。
小説「ヴァニシングポイント」の作者、奥山貴宏氏。

31歳で末期癌と余命二年を宣告されたライター。
彼の存在を知った当初は「そんな人もいるんだぁ」としか思わなかった。

奥山さんは昨年4月に亡くなった。
折しも自伝的小説の発売された直後に。
亡くなったから、というわけではないが、書店でたまたま彼の著書が目につき、手にとった。

彼のスピード感溢れる文章とハードロックな感性は、私のハートをノックアウトした。

彼のブログがあることを知ったのは、その後、深夜に再放送されたテレビ番組だった。

動いている奥山氏。
喋っている奥山氏。
2年間の闘病中、自分を見失わず、「自分」を貫いていた。

そんな生きている彼がブログを通じて、死の間際まで自分を発信していた様子が映しだされていた。


奥山氏のブログと私のブログ。
伝えるものの質や量は月と鰲ほどの差はあるが、偉大な彼と「ネットという糸」で繋がっていると思うだけで、書く気概や勇気を貰える。

そんな奥山氏の番組が、近々偶然にも再々放送されるらしい。

「ETV特集 オレを覚えていてほしい」
2月18日(土)25:05~ NHK教育テレビ 全国放送

奥山氏のブログ
http://www.publiday.com/blog/adrift/
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