世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

津波

2006年10月16日 22時59分40秒 | Weblog
普段は普通にできるのに、今日は駄目だった。

ソラナックス0.4ミリ×3。過去最高の服用量(終日)だ。
いくら弱い安定剤とはいえ、これだけ飲むと眠気で足元がふらふらする。

吉熊上司が優しければ優しいほど、
私の中で申し訳ない気持ちが溢れてしまう。

自分がやらかしたことを負債だと考えて、
少しでも仕事で返済しようと思うのだが、
次の瞬間、
あの時のことがフラッシュバックのように蘇る。

会議室の机の板の目、
周囲の目、
自分の愚かさ、
そして、彼への恐怖心。

目眩がしてしまう。

彼の優しさや、
昔言い合ったような冗談の雰囲気に、
今の私はどうしていいか分からなくなってしまうのである。

彼は怒っていないのだろうか。
私を許してくれるのだろうか。

あの夏の日、
沖で発生した「上司に切れる」という罪は、
津波となって今の私という浜に向かってきた。

心療内科の医師は、「自分を責めるな」というけれど、
隣の席で昔の雰囲気にしようとしてくれる吉熊上司を見ると、
私は自分のしたことを責めずにはいられない。

ごめんなさい。
ごめんなさい。

何度も心で唱えるが、
すぐに息苦しさが来てしまい、
ソラナックスに逃避してしまう。

一年という時差を越え、
今さら浜に辿りついた津波。

私はそれを乗り越えることができるのだろうか。



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鳥獣戯画ファン、発見!

2006年10月16日 22時49分25秒 | Weblog
書類整理が出来ない私は、よくファイルを使用する。
書類の種類ごとに区別してファイリングするだけで、なんだか卓上がすっきり見える。
ふふふ。(←自己陶酔。こういう私みたいなタイプの人間は、「机が片付く」=「私は仕事をしている」と錯覚しがちである。参考書も然りで、購入しただけで勉強したつもりになれる。)

昨日の美術展で、「鳥獣戯画」が描かれたファイルを購入した。
さっそく会社に持っていき、使用することにした。

私が席を外しているあいだ、私の席にきた隣の部署の部長(60代女性)が、それに大変興味を持っていたようだ。

「あら~、これいいじゃなぁい?どこで買ったのかしら?」

席に戻り、そのことを聞いた私は、彼女に書類を持っていくついでに昨日の美術展について話をした。
彼女は絵画が好きらしい。
「鳥獣戯画」は彼女のお気にいりの作品らしく、その良さを二人で語り合った。

普段、あまり話さない人と意外な事について会話をする。
それが、こんなにも新鮮なことだったのかと、改めて思った。

今度、彼女のオススメの美術館に行ってみよう。
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