上野の西洋美術館で開催しているラファエロ展に行ってきた。
先週行こうかと思ったのだが、40分待ちなので辞めた。
でも今日も40分待ち…。
これを逃したらきっと後悔するなと思い、チケットを購入して列に並んだ。
吉熊も一緒☆
率直な感想は…とても良かった。
というか、絵の前でキリスト教でもないのに両手を組み合わせて祈ったのは初めての経験。
自然とそうしたくなったのである。
それが「大公の聖母」
母子が神々しい光りを放ちながら浮き上がっているように見えた。
神秘的。
最前列は歩きながら観なくてはいけないので、一瞬立ち止まり、両手を組み合わせた。
「自画像」
いやー、イケメン。
しかも彼、超良い人だったらしい。
イケメンで性格が良い男子だなんて、きっと今の東京で合コンしたら人気者になれるよ。
栗原類に似ているという噂を聞いた。
栗原類
似ている!!
「無口な女」
これも目玉作品。
固く閉ざされた唇。
絶対に口が堅そう、この人。
音声ガイドによると、彼女の左手薬指に嵌っているのはルビーの指輪らしいのだが、私にはガーネットに見えた。
4点留めのシンプルなデザインの指輪で、現代にも通じるような素敵なデザインだった。
「友人のいる自画像」
これ、一番観たかった絵。
どことなくBLっぽい雰囲気だと思ってしまう自分が嫌。
左が恐らくラファエロで、右のこちらを指さすのが友人らしい。
右の人「おい、すげー人気だな、俺たち。観客がいっぱいこっちを見ているぜ」
左の人「俺たちの愛を皆に見せつけようぜ☆」
…やはりBLになってしまう自分の妄想。
でもこの絵、本当に好き。
勿論、ラファエロの天使や聖母の絵も好きだが、この「男の友情」とうか、武骨な絆に私は惹かれてしまう。
「貴様と俺」、みたいな。
「ムーサの頭部」
素描は好きじゃないが、これは絵に吸い込まれそうなぐらい、魅力的だった。
髪の毛一本、唇の口角の陰影すらもミリ単位の精緻さが窺えて、感動した。
「聖家族と仔羊」
小さい絵だったが、凄い人だかりができるぐらい、人気のある絵。
構図も良いし、色彩も綺麗。
仔羊の表情がやや楽しそう。
ラファエロは工房の皆と仲良く仕事をしたらしい。
彼に影響された画家たちの作品も多くあった。
中でも
ジュリオ・ロマーノの「聖母子」が良かった。何度も観てしまった。
この女性の表情、清らか。
高貴で静謐な笑みに涙が出てきそうだった。
化粧するときや表情を作る時の材料にしたい。
あと肌の質感も、何をどうすればこんなふうに描けるのか、不思議だった。
いやー、これは良い企画展だった。
40分並んだ甲斐があった。
今まで行った企画展でもベスト3に入るぐらい素晴らしい。
今まで正直、「天使」とか「子供」のモチーフの作品って好きじゃなかったというか、自分は好きになる人間ではないと勝手に決めていた。
汚れなきそういうものを、自分が好きになってはいけないと決めつけていた。
しかし、これだけ美しいと、惨敗。
天使、いいじゃんって、心が素直にほどけていくのを感じた。…綺麗なものは綺麗じゃないか。
(でも子供の肌の質感にはまだ拒否反応が残る。よく産後の同僚が職場に子供を連れてきて「抱きますか?」と言われるが、子供の肌特有の質感が嫌で断っている。勿論、常套句の「落としたら怖いんで」「爪が長いんで」という当たり障りのない理由を述べているが。内心は恐怖のあまり、「無理、怖い」ってドキドキしている。…てか、どんだけ子供嫌いなんだYO!?)
あともう一つ感じたのは、ラファエロが活躍していた頃、日本はまだ戦国時代だったんだよなっていうこと。
文化や歴史って面白いなと単純に思った。
たくさんのラファエロ作品を見て、今日は心の洗濯ができた。
先週行こうかと思ったのだが、40分待ちなので辞めた。
でも今日も40分待ち…。
これを逃したらきっと後悔するなと思い、チケットを購入して列に並んだ。
吉熊も一緒☆
率直な感想は…とても良かった。
というか、絵の前でキリスト教でもないのに両手を組み合わせて祈ったのは初めての経験。
自然とそうしたくなったのである。
それが「大公の聖母」
母子が神々しい光りを放ちながら浮き上がっているように見えた。
神秘的。
最前列は歩きながら観なくてはいけないので、一瞬立ち止まり、両手を組み合わせた。
「自画像」
いやー、イケメン。
しかも彼、超良い人だったらしい。
イケメンで性格が良い男子だなんて、きっと今の東京で合コンしたら人気者になれるよ。
栗原類に似ているという噂を聞いた。
栗原類
似ている!!
「無口な女」
これも目玉作品。
固く閉ざされた唇。
絶対に口が堅そう、この人。
音声ガイドによると、彼女の左手薬指に嵌っているのはルビーの指輪らしいのだが、私にはガーネットに見えた。
4点留めのシンプルなデザインの指輪で、現代にも通じるような素敵なデザインだった。
「友人のいる自画像」
これ、一番観たかった絵。
どことなくBLっぽい雰囲気だと思ってしまう自分が嫌。
左が恐らくラファエロで、右のこちらを指さすのが友人らしい。
右の人「おい、すげー人気だな、俺たち。観客がいっぱいこっちを見ているぜ」
左の人「俺たちの愛を皆に見せつけようぜ☆」
…やはりBLになってしまう自分の妄想。
でもこの絵、本当に好き。
勿論、ラファエロの天使や聖母の絵も好きだが、この「男の友情」とうか、武骨な絆に私は惹かれてしまう。
「貴様と俺」、みたいな。
「ムーサの頭部」
素描は好きじゃないが、これは絵に吸い込まれそうなぐらい、魅力的だった。
髪の毛一本、唇の口角の陰影すらもミリ単位の精緻さが窺えて、感動した。
「聖家族と仔羊」
小さい絵だったが、凄い人だかりができるぐらい、人気のある絵。
構図も良いし、色彩も綺麗。
仔羊の表情がやや楽しそう。
ラファエロは工房の皆と仲良く仕事をしたらしい。
彼に影響された画家たちの作品も多くあった。
中でも
ジュリオ・ロマーノの「聖母子」が良かった。何度も観てしまった。
この女性の表情、清らか。
高貴で静謐な笑みに涙が出てきそうだった。
化粧するときや表情を作る時の材料にしたい。
あと肌の質感も、何をどうすればこんなふうに描けるのか、不思議だった。
いやー、これは良い企画展だった。
40分並んだ甲斐があった。
今まで行った企画展でもベスト3に入るぐらい素晴らしい。
今まで正直、「天使」とか「子供」のモチーフの作品って好きじゃなかったというか、自分は好きになる人間ではないと勝手に決めていた。
汚れなきそういうものを、自分が好きになってはいけないと決めつけていた。
しかし、これだけ美しいと、惨敗。
天使、いいじゃんって、心が素直にほどけていくのを感じた。…綺麗なものは綺麗じゃないか。
(でも子供の肌の質感にはまだ拒否反応が残る。よく産後の同僚が職場に子供を連れてきて「抱きますか?」と言われるが、子供の肌特有の質感が嫌で断っている。勿論、常套句の「落としたら怖いんで」「爪が長いんで」という当たり障りのない理由を述べているが。内心は恐怖のあまり、「無理、怖い」ってドキドキしている。…てか、どんだけ子供嫌いなんだYO!?)
あともう一つ感じたのは、ラファエロが活躍していた頃、日本はまだ戦国時代だったんだよなっていうこと。
文化や歴史って面白いなと単純に思った。
たくさんのラファエロ作品を見て、今日は心の洗濯ができた。