世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

42歳の夏

2020年08月13日 | Weblog
雷が無理すぎる。
午後、今日も雷がゴロゴロしててとても憂鬱だった。

ピカって光って数秒後にドーン。
その数秒間が嫌。

距離=速度×時間を習った10歳の私は得意気になって、自分と雷の距離を計算して披露し、嬉々としていたのに。
でもやっぱり当時も雷が怖かった。

夏休みの午後、外で遊んでいると急に暗くなってきて、遠雷が聞こえ始めると私たち子供は早々と家の一番奥にある納戸に駆け込んだ。
寝室から持ち込んだタオルケットなどにくるまりながら、祖母の足踏みミシンや古いタンスや誰も使わなくなった電子オルガンの隙間に潜り込む。
そして波のように押し寄せる雷の光と音におびえ、時には歌を歌いながら励ましあい、雷が去るのを待った。

茶の間バージョンもある。
座布団やぬいぐるみを抱きしめ、時には祖母に抱き着きながら、雷が遠のくのをひたすら待つ。
母は暗い中でも安穏と編み物をしていた気がする(サマーセーターなど)。

やがて雷が過ぎ去り、西側の窓から日の光が差し込む。
一斉に再開しだす蝉しぐれを合図に、子供たちはタオルケットや座布団を跳ね除けて、湿度でむせ返るような外で遊ぶのだった。


って、子供のときの夏の思い出って、どうしてこうもノスタルジックなのだろう。

いやそれだけではない。
子供の時の思い出って大概は補正されていることに気づく42歳の夏。



夕食は大戸屋にて。大好物の「すけそう鱈と野菜の黒酢あん定食」。





明日は花金。
同期たちとの「リモ飲み」を楽しみに、あと一日、乗り越えよう。