峠の上りも下りも

心療内科デー。
待ち時間3時間。
金曜日なので駅そばでキメる。
券売機に一万円札を入れたのだが、詰まってしまい、店員さんを呼ぶことに。
すっかり顔馴染みになった店員さん曰く、この時期は湿度が高くてお札を入れるとこういうことが1日1件ぐらい起こるらしい。
おそるべし、日本の夏。早く夏、終わらないかな～（←夏が苦手）。


受付終了時間まで時間があったのでスーパーで煎餅を買った。
明日は歌舞伎を見に行くので歌舞伎揚げを買った。明日、休憩時間に食べようと思ったのである。


1枚だけ食べようと思い、待合室でこそこそと食べたのだが美味しくて結局5枚も食べてしまった。

後引く美味しさとはまさにこのこと。中毒性が高い。

さて、診察。
最近お世話になっているクリニックからクマ医師あてにお手紙が届いたそうだ。
手術と治療にあたり、今飲んでいる薬は大丈夫かな？的な手紙とのこと。
クマ医師曰く、飲み合わせには問題ないらしい。
よかった～。
ということで、クマ医師からクリニック宛に返信するよう依頼した。
ここはもう医者の領域なので素人の私には分からない遣り取り。

病を治すにあたり,今後、辛いことが多々起こるだろう。
しかし、前の部署にいたときにされてきたいじめまがいのパワハラに比べたら全然マシという気持ちを話した。
「先生、あの時はずっと続くであろう辛さで気が狂いそう（実際狂った）だったじゃないですか？それに比べたら今回の件はちょっと我慢すれば治るので、まだマシだと思っちゃうんですよね。パワハラに対して許せない気持ちは変わりませんが。でも『あれに比べたら』って思っちゃいます。先生、人生に無駄ってないんですね」
と瀬戸内寂聴ばりの悟りを披露してクマ医師を絶句させたのだった。

ちょっとズレているかもしれないが、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の一節、
「何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、それが正しい道を進む中の出来事なら峠の上りも下りもみんな本当の幸せに近づく一足づつですから」
みたいな心境なのである。

辛いことも苦しいことも、その人の糧になる。
だから今回のことも今後生きる上でまた何かの役に立つんじゃないかなと前向きになっているのである。

と、盛大な自分語りをし、今夜の診察はおしまい。

処方変更なし。
マイスリー、ソラナックス、パリエット、防風通聖散、ハルシオン、デパケン、酸化マグネシウム錠、ビオスリー。

早朝覚醒の際にはソラナックスを飲むように言われた。
そう、最近4時に一度目が覚める。
その時間にマイスリーやハルシオンを飲むと遅刻するかもしれないので、安定剤のソラナックスにするように言われた。


って、クマ医師。
処方箋を出すのを忘れ、待合室に降臨して慌ててやってきた。
「ごめんなさい！渡すの忘れてた！」って。

おっちょこちょいのクマ医師であった。

今夜は七夕。
私の願いは、特にない。
強いて言えば、「クマたちとこれからもずっとクマクマできますように」かな。
あと「野ばら先生の新作が読みたい」
あと「林真理子先生の新作が読みたい」
あと、上坂監督のMMXの作品が見たい、尾道行きたい、中高大の友達に会いたい、小室哲哉様のコンサートに行きたい…強欲！！
でもはやり、それらを叶えるには生きることが前提なので、「病気を治したい」というのが落としどころだろうか。