全国の成人803人を対象にした国立国語研究所の「国民の言語使用と言語意識に関する全国調査」によると、祖父母を「じいじ」「ばあば」と呼ぶ大人が4人に1人いることがわかったそうだ。
全国平均は「じいじ」と呼ぶのが23.5%、「ばあば」と呼ぶのが23.7%で、「じいじ」が女性26.7%、男性20.2%、「ばあば」が女性28.9%、男性18.2%が使っているとなっていたようだ。若い世代ほどよく浸透していると言う。地域的な偏りもあり、首都圏に比べると近畿、九州に行くにしたがって使用率は低くなっているが、「じいじ」も「ばあば」も首都圏から全国に広がりつつ呼称らしいと言う。
元来「じいじ」は「祖父(じじ)」が「ばあば」は「祖母(ばば)」が音変化した幼児語だそうだ。調査の担当者は「親しみをこめた新しい表現として広まっているようだ。あかぬけたニュアンスも感じられ、そこが特に首都圏の母親などに受け入られ広まりつつあるのではないか」とコメントしているそうだ。垢抜けしているかどうかはともかくとして、親しみのあるやわらかい表現だとは思う。優しい語感が若い人には受けているらしい。
私の場合は、いささか垢抜けしないが「オジイ」と呼ばれている。長男の最初の娘がまだ1歳を少し過ぎた頃、たどたどしい口調で「オジイチャン」と言おうとしたのが後が続かず、それが可愛かったので定着した。妻はこれもその孫娘が言い始めた「パッチャン」と呼ばれていた。「オバアチャン」が十分に言えなかったからだが、妻はこう呼ばれることをとても気に入っていた。ひと頃は息子達や嫁達も「オジイ」「パッチャン」と呼んでいた。
私は誰が見てももうひとかどの老人だ。それに逆らうことなく甘受しようと思っているから、「おじいさん」と呼ばれることに抵抗はまったくない。中国の友人達は私を爺爺(イェイェ)とか、お爺ちゃん、お爺さん、東京にいる施路敏は「爺ちゃん」と呼んでくれていて、それを聞くのは快い。人によっては他人に「おじいさん」、「おばあさん」と呼ばれるとむっとするのがいるそうだ。かつて中国の旅で知り合ったある老婦人は、中国で通訳に「おばあさん荷物を持ちましょう」と言われて、「私はあなたに、おばあさんと言われることはありません」と叱責したと話したが、何とも可愛げのないバアサンだと思った。
全国平均は「じいじ」と呼ぶのが23.5%、「ばあば」と呼ぶのが23.7%で、「じいじ」が女性26.7%、男性20.2%、「ばあば」が女性28.9%、男性18.2%が使っているとなっていたようだ。若い世代ほどよく浸透していると言う。地域的な偏りもあり、首都圏に比べると近畿、九州に行くにしたがって使用率は低くなっているが、「じいじ」も「ばあば」も首都圏から全国に広がりつつ呼称らしいと言う。
元来「じいじ」は「祖父(じじ)」が「ばあば」は「祖母(ばば)」が音変化した幼児語だそうだ。調査の担当者は「親しみをこめた新しい表現として広まっているようだ。あかぬけたニュアンスも感じられ、そこが特に首都圏の母親などに受け入られ広まりつつあるのではないか」とコメントしているそうだ。垢抜けしているかどうかはともかくとして、親しみのあるやわらかい表現だとは思う。優しい語感が若い人には受けているらしい。
私の場合は、いささか垢抜けしないが「オジイ」と呼ばれている。長男の最初の娘がまだ1歳を少し過ぎた頃、たどたどしい口調で「オジイチャン」と言おうとしたのが後が続かず、それが可愛かったので定着した。妻はこれもその孫娘が言い始めた「パッチャン」と呼ばれていた。「オバアチャン」が十分に言えなかったからだが、妻はこう呼ばれることをとても気に入っていた。ひと頃は息子達や嫁達も「オジイ」「パッチャン」と呼んでいた。
私は誰が見てももうひとかどの老人だ。それに逆らうことなく甘受しようと思っているから、「おじいさん」と呼ばれることに抵抗はまったくない。中国の友人達は私を爺爺(イェイェ)とか、お爺ちゃん、お爺さん、東京にいる施路敏は「爺ちゃん」と呼んでくれていて、それを聞くのは快い。人によっては他人に「おじいさん」、「おばあさん」と呼ばれるとむっとするのがいるそうだ。かつて中国の旅で知り合ったある老婦人は、中国で通訳に「おばあさん荷物を持ちましょう」と言われて、「私はあなたに、おばあさんと言われることはありません」と叱責したと話したが、何とも可愛げのないバアサンだと思った。