中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

首相の外遊経費

2009-07-28 10:04:06 | 身辺雑記
 野党議員の質問趣意書に応えて、政府は麻生首相の外国訪問にかかった経費について答弁書をまとめた。首相は任期中に13回外国に出かけているが、答弁書に示すのは清算済みの8件で計約8億7900万円だったそうだ。1回当たりの平均は約1億1000万円になる。
 
 1回の外遊にかかる経費の内訳はどのようなものなのか。思いつくものを挙げてみると政府専用機の経費、現地での宿泊費、随行員は13回で延べ916人だと言うから平均して1回あたり約70人で、この経費、他に事務連絡費などもあるかも知れない。普通の公務員の出張には日当が出るが、この場合にもこのような名目のものがあるのだろうか。このようなことについての知識は貧弱だから、当たっているかどうかは別にして、これくらいしか思いつかないが、それでも1回あたり1億1000万円とはたいした金額だ。明細を見たいとも思う。

 麻生首相の10ヶ月の任期中の外遊回数13回は、その前の安部元首相と福田前首相の在任約1年で8回よりも多い。訪問日数は計44日間、訪問国は12で、米国が3回、中国が2回。国会審議の合間を縫った強行日程が多く、一度に複数の国を訪ねたのは2回だけだったようだ。「外交の麻生」を自認していただけあってなかなか精力的に動き回ったと言えるが、単純に計算してざっと13億の金を使ったその成果はどれだけのものだったのか。もう先がない首相ということで各国からはあまり重くは見られなかった言う向きもあるが、日本にとって実りのある外遊だったのだろうか。

 われわれ庶民からするととてつもない金額だが、いくら首相が地方財閥の御曹司で生活は贅沢と言っても個人の好みでこのような金額になったのではないだろうとは思う。一国の首相の外遊ともなればそれくらいの金額になるのかも知れない。しかし、精査すればもっと経費を節減できるのではないか。巷で言われている政権交代が実現して新しい首相が誕生したら、このあたりについても考えるべきだと言っても、決してみみっちいことではあるまい。

 巨額の国費を使って多数の随行者を従えての、大名行列を思わせる首相の外遊、何か現実のこととは思えないような気がするのは貧乏性なのかな。