「やっと」と言うべきか「とうとう」と言うべきか、すったもんだした挙句に首相は衆議院を解散した。
小泉首相の「郵政選挙」以来3年11カ月、この間選挙の洗礼を受けることなしに3人の首相が自民党内のたらい回しで誕生し、そのうちの2人が続けさまに政権を投げ出して国民の顰蹙を買った。3人目の現首相は「選挙の顔」とか言われながら、その選挙の実施については引き伸ばしに引き伸ばして、解散のチャンスを2回逃したとされている。当初は選挙管理内閣として短命に終わるだろうとも言われていたが、内閣や自民党に対する支持率の続落にもかかわらず、とにもかくにも今日まで来た。何かをしたいから首相になりたかったのではなく、首相になりたいからなったのだからと党内の一部からも酷評されもした。
8月30日投票と決まったが、それまでの40日間、各政党は選挙戦を戦うことになるが、それぞれのマニフェストに基づいて正々堂々とした論戦をしてほしい。米国の選挙のような相手のスキャンダルを暴露するネガティーブキャンペーンじみたことはないだろうが、党名や候補者の名前を連呼するだけの「運動」は願い下げにしてほしい。
今のところ小選挙区と比例をあわせて1236人が立つようだ。解散に至るまでに党内は「麻生おろし」とか何とかごたごたしたが、あの「郵政選挙」の時の「刺客」騒ぎのような愚劣なことは起こるまい。あのときの「小泉劇場」に踊らされたマスコミの騒ぎようは異常とも言えるものだったし、それに煽られた国民の熱狂も度を越していた。その付けが、今になっていろいろな面に現われていると指摘されているが、今度の選挙は冷静に臨みたいし、マスコミも国民の判断に資するような報道をしてほしい。
それにしても・・・とテレビで解散の瞬間を観たときに思ったのだが、議長が解散の詔書を読み上げた瞬間に満場の議員達が万歳をしたのは、今に始まったことではないにしてもどういうことなのだろう。引退議員が22人いるらしいが、それ以外は選挙戦を戦う。全員がまた戻ってくることはあり得ず、むしろ大敗するとも予想されている自民党は、前回選挙で大量当選した「小泉チルドレン」を含む少なからぬ議員は落選(失業)する可能性が高い。それを予感した悲壮な、あるいはやけっぱちの万歳でもあるまいが、だいたいこんな場面で万歳はそぐわないのではないだろうかと、見ていて何か奇妙な感じがした。
小泉首相の「郵政選挙」以来3年11カ月、この間選挙の洗礼を受けることなしに3人の首相が自民党内のたらい回しで誕生し、そのうちの2人が続けさまに政権を投げ出して国民の顰蹙を買った。3人目の現首相は「選挙の顔」とか言われながら、その選挙の実施については引き伸ばしに引き伸ばして、解散のチャンスを2回逃したとされている。当初は選挙管理内閣として短命に終わるだろうとも言われていたが、内閣や自民党に対する支持率の続落にもかかわらず、とにもかくにも今日まで来た。何かをしたいから首相になりたかったのではなく、首相になりたいからなったのだからと党内の一部からも酷評されもした。
8月30日投票と決まったが、それまでの40日間、各政党は選挙戦を戦うことになるが、それぞれのマニフェストに基づいて正々堂々とした論戦をしてほしい。米国の選挙のような相手のスキャンダルを暴露するネガティーブキャンペーンじみたことはないだろうが、党名や候補者の名前を連呼するだけの「運動」は願い下げにしてほしい。
今のところ小選挙区と比例をあわせて1236人が立つようだ。解散に至るまでに党内は「麻生おろし」とか何とかごたごたしたが、あの「郵政選挙」の時の「刺客」騒ぎのような愚劣なことは起こるまい。あのときの「小泉劇場」に踊らされたマスコミの騒ぎようは異常とも言えるものだったし、それに煽られた国民の熱狂も度を越していた。その付けが、今になっていろいろな面に現われていると指摘されているが、今度の選挙は冷静に臨みたいし、マスコミも国民の判断に資するような報道をしてほしい。
それにしても・・・とテレビで解散の瞬間を観たときに思ったのだが、議長が解散の詔書を読み上げた瞬間に満場の議員達が万歳をしたのは、今に始まったことではないにしてもどういうことなのだろう。引退議員が22人いるらしいが、それ以外は選挙戦を戦う。全員がまた戻ってくることはあり得ず、むしろ大敗するとも予想されている自民党は、前回選挙で大量当選した「小泉チルドレン」を含む少なからぬ議員は落選(失業)する可能性が高い。それを予感した悲壮な、あるいはやけっぱちの万歳でもあるまいが、だいたいこんな場面で万歳はそぐわないのではないだろうかと、見ていて何か奇妙な感じがした。