近頃はJRでも、よく利用する私鉄でも女性の乗務員がしだいに増えてきている。私は声高に言うほどのフェミニストではないが、いろいろな分野に女性が進出するのは望ましいことだと思っている。
JRは前身の国鉄時代から「男天国」で、女性の出る幕はなかった。自動発券機も自動改札機もなかった時代は発券も改札もすべて男の職員が行っていた。私鉄でも発券窓口には女性がいたようにも思うが、駅員や乗務員には皆無だった。長い間鉄道には女性はいないものとして、ことさらに不思議にも思わなかった。
いつだったか、それほど前のことではないが、夜電車に乗っていたら車内にアナウンスする車掌の声が女性のようだったので、かなり混んでいた車中の乗客たちは怪訝そうな表情をする者が多く、若い女性客の中には「どうして?」というように顔を見合せたりしていた。駅に着いて降車すると、わざわざ最後部の車掌席を振り返る者もいた。実は車掌は正真正銘の男性だったのだが、どういうものか声が高く細くて、女性の声としか思えなかったのだ。それで乗客の多くは戸惑ってしまったのだが、それほどに女性の乗務員などはつい最近までは考えられなかった。
5年以上も前のことになったが、新幹線の運転士に4人の女性が採用されたというニュースを見てホウと思ったことがある。今ではJR東海には女性運転士は5%、30人いるそうだ。それでも身近なJR線には女性乗務員の姿は見られなかったが、このところ急に多く見るようになった。週に1回しかJRを使わないから、もうとっくに採用されていて気がつかなかったのかも知れない。車掌などはざらに見かけるし、先日は女性運転士も見た。駅員にもかなりいる。まだJRほどではないが、私鉄でも女性乗務員を見るようになった。これからはJRでもその他の私鉄でも女性の勤務員は増えていくのだろう。良いことだと思う。
元来鉄道勤務に、特殊な場は別にして男女の能力差があるとは思われない。女性パイロットもいる時代だ。むしろ車掌などはアナウンスする声が明るく柔らかくて、乗客に心地よさを感じさせる。中国の鉄道では列車の乗務員は女性だし駅員にも女性は多い。米国のことは知らないが、ヨーロッパの鉄道では女性乗務員が多いと聞いたことがある。もう「女のくせに」とか「女だてらに」などと言ったり、「女が強くなった」と慨嘆する時代ではないだろう。
JRは前身の国鉄時代から「男天国」で、女性の出る幕はなかった。自動発券機も自動改札機もなかった時代は発券も改札もすべて男の職員が行っていた。私鉄でも発券窓口には女性がいたようにも思うが、駅員や乗務員には皆無だった。長い間鉄道には女性はいないものとして、ことさらに不思議にも思わなかった。
いつだったか、それほど前のことではないが、夜電車に乗っていたら車内にアナウンスする車掌の声が女性のようだったので、かなり混んでいた車中の乗客たちは怪訝そうな表情をする者が多く、若い女性客の中には「どうして?」というように顔を見合せたりしていた。駅に着いて降車すると、わざわざ最後部の車掌席を振り返る者もいた。実は車掌は正真正銘の男性だったのだが、どういうものか声が高く細くて、女性の声としか思えなかったのだ。それで乗客の多くは戸惑ってしまったのだが、それほどに女性の乗務員などはつい最近までは考えられなかった。
5年以上も前のことになったが、新幹線の運転士に4人の女性が採用されたというニュースを見てホウと思ったことがある。今ではJR東海には女性運転士は5%、30人いるそうだ。それでも身近なJR線には女性乗務員の姿は見られなかったが、このところ急に多く見るようになった。週に1回しかJRを使わないから、もうとっくに採用されていて気がつかなかったのかも知れない。車掌などはざらに見かけるし、先日は女性運転士も見た。駅員にもかなりいる。まだJRほどではないが、私鉄でも女性乗務員を見るようになった。これからはJRでもその他の私鉄でも女性の勤務員は増えていくのだろう。良いことだと思う。
元来鉄道勤務に、特殊な場は別にして男女の能力差があるとは思われない。女性パイロットもいる時代だ。むしろ車掌などはアナウンスする声が明るく柔らかくて、乗客に心地よさを感じさせる。中国の鉄道では列車の乗務員は女性だし駅員にも女性は多い。米国のことは知らないが、ヨーロッパの鉄道では女性乗務員が多いと聞いたことがある。もう「女のくせに」とか「女だてらに」などと言ったり、「女が強くなった」と慨嘆する時代ではないだろう。