延長戦男の独り言

浦和レッズを応援し それらの話を中心にインターネットで楽しむ中年男の独り言

チェ 39歳別れの手紙 無音の世界がいい

2009-02-01 10:15:38 | 気になる こと ところ たべもの
今回のチェ・ゲバラ映画のパート2「チェ 39歳別れの手紙」を横浜みなとみらいで見ました

最後のクレジットタイトルが流れる間の多くが無音だったのですが 
これが それまでの表現への思いを落ち着かせてくれました
チェはボリビアでの勝利を目指していましたが 
見ているとボリビア共産党などからの支援も得られないし 
部隊員の質や意識も低い 
そして何より農民からも支持を得られない状況を見せつけられていると 
勝利する可能性は最初から低いとしか思えません
でも映画は それでも目標に向かって闘い続ける彼の意思を訴えているのだと思います

もっとリサーチが必要だったと思うのですが やはり地元の共産党の支援が受けられなかったのは痛いかな

大統領が出るパーティーに潜り込めるゲリラ側女性が
ゲリラ分隊として移動中 政府軍の罠にはまって川を渡っている最中に銃撃を受けて死亡します
その後 報道陣に 分隊員の死体が公開されますが 彼女は公開されませんでした
顔をピラニアに食われた という会話が交わされます
公開されなかったのはピラニアに食われた女性の顔を公開されると政府軍への非難につながる可能性があるからか
大統領・政府の近くにいた女性ということを知られることを恐れたのか 何故なんでしょう

チェが殺された後 恐らく革命のためにキューバへ向かう船でのシーンが出てきますが
これが意味するところとは何でしょうか ここから始まった その後の展開を思い出させるためでしょうか

チェ・ゲバラが殺されるシーン この表現は良かったと思います

場内は クレジットタイトルが始まると席を立つヒトがいましたが あの無音の空間を体験してから立って欲しかった また違った感想になるかも

チェの二部作 見て良かった
彼をフィルターを通してでも知ることができたし
その内容も多面にわたって優れたヒトではなく
与えられた立場で真面目に彼らしく活躍した印象
殺されなかったら 伝説のような今の彼の有り方はなかったでしょう

写真はみなとみらいの映画館から撮ったもので 眼下は結婚式場 遠くに横浜Fマリノスクラブハウスが見えます

by しゃらく