我が家は山間地なので、屋敷の上にも石垣積みの畑があります。
その石垣からたくさん蕗が生えてきていたので、天女に根が成長して石垣が崩れるかもしれないから、取っておいてと言って仕事に出かけたのですが、天女はきれいに採って、毎日蕗の料理が続いています。
ところが、蕗や雑草を取ったら、石垣が崩れそうになっている事が判明したのでしたのしたので、錆鉄人はそのうちに修理するつもりでした。
16日の朝、錆鉄人は老人性の早起きで6時前には目が覚めたのですが、天女はまだ500歳を過ぎたばかりなので、朝は眠たがりです。
という事で、錆鉄人は田圃の水を見に行って、帰ってから化学肥料嫌いで錆鉄人が播いた粒の肥料を1日掛かりで拾ったという恐るべき執念を発揮する天女が寝ている間に、肥料を播こうと思いました。あとで回収されないように、ジョウロに水と肥料を入れてかき混ぜました。こうすれば、如何に天女でも回収は不可能です。錆鉄人の悪知恵はさえています。
という事で、大事なイチゴと密集していて生育不良になるのではないかと思われるエンドウにかけていました。
ふと、殺気を感じたので見回すと、寝ている筈の天女がいるではありませんか。どうやら、錆鉄人の悪だくみを千里眼で見ていたに違いありません。
という事で、天女はプンプン!錆鉄人は悪戯をとがめられた子供のように、ひたすら謝るしかありません。
ひたすら低姿勢で過ごす錆鉄人でありました。
16日は午後から雨で17日もほぼ1日雨でしたが、夕方雨がやんだので、名誉挽回とばかり、崩れかけている石垣の修理をしました。バケツに砂利と砂とセメントを入れて水を入れながらかき混ぜて、コンクリートを作り、石垣に隙間に塗り込みました。
そうなんです、錆鉄人は何でも自分でしてしまうのです。
「お父さんは何でも出来るのね!」と天女に誉められて、「田舎のレオナルド・ダビンチだ」と威張っていました。
という事で、石垣崩壊の修理とともに、家庭崩壊の危機も修繕されたのでありました。
メデタシメデタシ!