天女が怖い！

いつものように車庫に車を停めて玄関に走っていくと、ガラス戸越しに天女の姿が見えます。
が、なんか変だぞ？

引っかかって思い玄関の戸を開けると、何と、天女が旅館の女将のようにひざまずいて、「お父さん、お仕事御苦労様でした」って言いました。
「お母さん、やめて。早く立って」と言いましたが「お願い、やらせて」と言うので「そんな事をしていると、家に入られないよ」と言ったらやっと諦めて立ってくれました。

という事で、家に入って着替えをすると、今度は脱いだものをさっさと片づけます。お母さん、自分で出来る事は自分でするから！と言うのですが・・・
そういえば、朝着替えをしていたら、靴下をはかせようとまでします。

そうなんです、天女は錆鉄人の帰りを待ち構えていて、何かと世話を焼こうと手ぐすね引いているのです。

私は家にいて食べさせてもらっているから、と言うのですが、そんな事は気にしないでね。お母さんは、これまでずーっともっと大変だったんだから。感謝してるよ。

だから、おかあさん、そんなに気を使わないで、普通でいてね。