教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Yさんの新作水彩画

2016年07月13日 | 教室風景
Yさんの空き家シリーズ2作目です。


「横須賀空家その2」 水彩画 F4

全面ブリキ板で覆われた家は今も主の帰りを待っているかのようです。
ブリキの錆色から滲みでる美と寂寥感に懐かしい昭和の頃が思い出され
生気溢れる筆致に確かに人が住んでいた実感と温かみが感じられます。

近づいてみました。


屋根の青トタンの配置は実物のままに、周囲の色数を絞って空き家の
重々しい存在感を強調しました。家々、柵、遠景など質の違いと遠近感
を表す線に工夫が凝らされており、色の響きあいも心地よい作品です。

ますます表現の幅が広がっているYさん。次の作品も楽しみです☆
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”のなかの
Yさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コミスジと思ったらホシミスジ

2016年07月13日 | 生き物

思いきって遠征した日、晴れていろいろな生き物に会えました。
その時の画像を見直していたら嬉しい気付きがありました。


ユキヤナギにとまっていたこの蝶。
その場ではちょっと大きくて綺麗なコミスジだと思っていたのですが
胸横の白線に違和感を感じて調べてみたらホシミスジでした♪

幼虫の食草はシモツケ、ユキヤナギ、コデマリ等バラ科植物。
もしかしたら産卵していたのかもしれません!わかっていればもっと
しっかり行動を追ったのに。大切な側面も撮れなかったのが残念です。

比較までに、下の蝶はコミスジ。近所でもよく見られる蝶です。


コミスジは翅をひろげた姿が直線的で、胸横の白線も直線的。
ホシミスジは胸横の白線が小さなブロックに分かれています。

コミスジの幼虫の食草はフジ、クズ、ナンテンハギ等マメ科植物。
卵や幼虫や蛹も見てみたい♪

ホシミスジの近くにあった池では


ツチガエルが恋の季節をむかえていました。


トノサマガエル!このカエルも近所では会えません。


かなり大きいものもいました。
これだけ大きなカエルがいれば大きなヘビもいるはずですが・・
心の準備ができている時にかぎって会えません。

サワグルミを見上げると


ホタルがとまっていました。ヘイケボタルのようです。
ウバボタルには何度も会っていますがやはり本家本元は迫力が違います。


イチモンジセセリでないセセリだ!

調べてみたらオオチャバネセセリ。神奈川県でも見られるようです。
オオ、が名前につくと大柄なイメージですが、とても小さい♪

帰宅してから調べたり発見したり。牛のように反芻して
見たものがじわじわ体にしみこんできます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月四回目の教室 ニイニイゼミの合唱

2016年07月12日 | 教室風景

7月四回目の教室も真夏日!事故による4号線大渋滞の影響を受けて
バスが遅れ、あわただしいスタートとなりました。


制作しはじめればリラックス。作品と、自身と対話しながら制作に
夢中になっているとまたたくまに時間がたってしまいます。


午後、Sさんがグループ彩雲のメンバーに加わってくださいました。
刺激しあえる新しいお仲間が増えて嬉しいです☆
夏休み前の教室日は残すところあと一回となりました。

朝は渋滞のおかげでほとんど時間がなく
木陰の道を軽く歩くにとどめました。


花盛りはキツネノボタンに


ヤマユリ♪
来年もまた見られますように。


翅がボロボロのナミヒカゲ。元気に飛びまわっていました。


やっと撮れた♪ウスバカゲロウ
敏感でなかなか近づかせてくれず蚊にさされてばかり。

草むらから大きなバッタが飛び出した!


と思ったら、正体はセミでした。
このあたりでは夏一番の忍者ゼミ。ニイニイゼミです。
目の前の桜の幹で鳴かれても、どうしても居場所がわからない
カモフラージュの名人です。撮影したのは初めてかもしれません。


足元に目をおとすと、ニイニイゼミの翅を懸命に運ぼうとする
アリがいました。儚い・・。

セミの声が増えてきて森がにぎやかになってきました。
吹く風の涼しさがどこか晩夏を思わせる不思議な日でした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

細~いトンボ2種の産卵

2016年07月11日 | 生き物

強い日差しをさけようと大好きな水辺に行くと


小さくて細いこのイトトンボのカップルが何組かふわふわ飛んでいました。


オスを横から見た様子。クロイトトンボだと思います。


水面すれすれを低空飛行しながら、メスが産卵しだすとオスは小休止。
見ている間は暑さを忘れます。

もう一種、細身だけれど体は大きいこちら。

モノサシトンボです。たくさん見られました。


オスは華やかな空色、メスは地味めな金色です。


この画像ではわかりにくいかもしれませんが、このトンボは翅を休めて
産卵するのではなく、連結したカップルがホバリングしながら徐々に
立ち上がっていきます。そんな体勢でメスが産んだかどうかどうやって
知るのでしょう。まさにあ、うんの呼吸です。


羽化したばかりのものもいました。

ほかにも数種トンボがいたのですが飛び回っていて一枚も撮れず。
イトトンボの仲間はゆったり穏やか♪よいモデルさんです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Hさんの新作パステル画

2016年07月10日 | 教室風景

Hさんは旅で出会った光景を描かれました。


「聖地の眺望」  パステル画 F15

水平線の彼方、モンサンミシェルが幻想的に浮かび上がっています。
雲間からもれさす光が干潟を歩く人々を照らし導いているかのよう。
神々しく壮大な情景にこの地の辿った道筋を思わずにはいられません。

近づいてみました。

光の輝きと広がりに重点を置き変化に富んだ空の表情を大らかに
力強く表現されました。重なりあう雲が表情豊かで美しくパステルの
特質、魅力を引き出されています。清んだ風が吹きわたる作品です。

大きな作品に情熱的に取り組むHさん。次の作品も楽しみです☆
Hさんの作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の"作品集"のなかの
Hさんのページに掲載しています。ぜひこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虹色に輝くオイカワ

2016年07月10日 | 生き物

投票で外出したついでに、まったく逆方向ではあるけれど
川沿いを歩いてみることにしました。
アオダイショウでも泳いでいないかな~と水をのぞきこむと


きらめく小魚が列をなして泳いでいました。


オイカワです!親しみを感じます☆
虹色の婚姻色が出ているオスがメスに寄り添って泳いでいます。

子供の頃図鑑で見て憧れていた川魚。昔は川が濁っていたこともあって
身近にいるとは思いもしませんでした。


地味で小柄なメスは目を離すとどこにいるのかわからなくなります。

一瞬目を離したら


メスが産卵したのですね!撮りたかったシーンを逃してしまいました。

その後粘りましたが、オスがオス同士の追いかけあいに去ってしまい
出産シーンを撮影することができませんでした。また来よう・・。


川沿いで出会ったのはツマグロヒョウモンのオス


キタキチョウに


ハグロトンボのオス・・なのかな?
ハグロトンボたちは敏感で皆近づかせてくれないのですが、この一頭
だけはおっとりとして無防備でした。キラキラ光る翅は半透明で
羽化したばかりのように感じられました。

急に暑くなってなんだか体の調子がよくありません。
選挙といいお天気といい、落ち着かない日が続きます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月三回目の教室 飛び回るアゲハ蝶

2016年07月09日 | 教室風景

7月三回目の教室日は明るい曇り。気温はたいして上がらず
よい風が吹いて過ごしやすい一日でした。


新作に取りくむ方が多く、一色重ねては乾くのを待つの繰り返し。
生乾きで作業を重ねると後々影響が出て余計に時間がかかることに
なるので、あせらずゆっくり進めていきます。


午前中にMさんが日本画作品を、午後にYさんが水彩画作品を
完成させました。順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

休み時間、アカツメクサ咲くこみちを行くと小鳥が佇んでいました。


ホオジロのオスのようです。何か食べ物をさがしているのかな。

しばらく後姿を眺めていたものの先を行きたかったので近づくとオスは
飛び立ち、近くの茂みから違うホオジロが出てきました。


ホオジロのメスかと思いましたが、巣立ったばかりの幼鳥?
茂みに3羽いたようなので家族連れだったのかもしれませんね。


森の奥ではまだヤマユリが咲き続けているようです。
貴重な株。盗掘されたりしませんように。


木陰の道端ではこのシソ科の花が咲きだしていました。
ニガクサという名前のようです。


どの鳥よりも存在感があるのはこのガビチョウ
ここ数年でほんとうに数が増えたように感じます。

この森で減ってしまったのかな・・と心配していた黒いアゲハ蝶の仲間たち。

写真のジャコウアゲハ、クロアゲハにモンキアゲハにアオスジアゲハ。
ジャコウアゲハ以外は撮影はできませんでしたがこの日は飛び回っている
姿を何度も見て安心しました。

広い森の狭い範囲を短時間しか歩いていないけれど、どんな季節でも
新しい出会いがある。自然の奥深さに感動します。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラベンダーにアーティチョーク 紫色の花

2016年07月08日 | 散歩

久しぶりに近くのハーブ園に行ってみました。


よかった~、まだラベンダーが残っていました。
今年は花の咲き始めが早くて見頃を見逃してしまったかと思いました。
香りは弱いようで期待していたハナバチや蝶の乱舞は見られませんでした。

もう9年前。家族で一度だけ訪れた北海道の富良野で見た広大な
ラベンダー畑が今もよい思い出として残っています。
モンゴメリー作「赤毛のアン」に出てくるミス・ラベンダーも心に浮かんで
この花の香りを吸い込むとほのぼの嬉しくなります。


アーティチョークはまだ蕾もありました、
花数が多く、例年より花が小さめかな?この紫色が大好きです♪


強烈な日差しがあたったにアジサイは元気がないよう。


まだ花盛りのものもありました。


ノウゼンカズラの朱赤が目に眩しい!

小鳥が集まっている木があったので見に行くと

鳥はこのヒヨドリでした。熱心に見つめる先は


エゴノキの実。
人間は食べられないこの実も小鳥たちにはごちそうなのですね。

日陰にいても汗が噴出してきて早々に退散。
今からこんなに暑いなんて、梅雨明け後が思いやられます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nさんの日本画完成

2016年07月07日 | 教室風景

Nさんはお嬢さんから贈られたお花を描かれました。


「楽しくお喋り」 日本画 F6

半透明の部分がある斑入りの葉をもつ、彩りも鮮やかなカラーです。
この植物にこめられた思いを深く心に刻み込むように克明に描かれ、
実物に負けない存在感と迫力のあるいきいきとしたお花となりました。

近づいてみました。

よく練られた構想、力強く的確なデッサン、しっかりとした下地づくり、
伸びやかで洗練された筆さばき。積み重ねてきた経験が生かされ
逡巡することなく前進し続けるその強さが作品の輝きとなっています。

Nさんの作品はどれも彩り豊かで生気に満ちているのです。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の"作品集"の
なかのNさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

清流まわりのトンボたち

2016年07月07日 | 生き物

オオムラサキに出会ったあとは近くの川沿いを歩きました。

するとふわふわキラキラ!


大きなミヤマカワトンボのオスたちが飛び交っていました。


オスたちはひとつの石を中心にして舞っているよう。

よく見ると


石の上には翅を広げたメスがいました。
飛び交っていたのは恋のかけひきの最中だったのかもしれません。

あまりにも日差しが強いので木陰へ逃げると


ハグロトンボがいました。


横から見た姿。
近所でいつも会うハグロトンボより青緑色が深くて光沢が鈍いような・・。
ひょっとしてアオハダトンボなのかな!

下の写真は近所のハグロトンボ↓

わ、わからない・・。同じ距離、同じ角度、似た明るさの写真がなく
何よりアオハダトンボに会ったことがないのです。
見たい見たいと思っているとそう見えてくるもの。

メスがいれば違いがはっきりわかったはずなのですが、やっぱり
ハグロトンボなのかな?


ちょっと遠くに出かけたものだから、何もかも目新しくうつります。
綺麗なこの花は高原の花?と思ったら・・ドクゼリのよう。


羽化したて、未成熟のこのトンボはマユタテアカネのオスのようです。
こちらは近所ではあまり会えないかな♪
夏の川べりは楽しいです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする