癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

入院3日目(手術日決定)

2011年04月01日 | 大腸癌日記
 いよいよ手術日が決定した。5日後の4/6(水)9:30、担当は予定通り前回と同じI医師。外科北4病棟への転科・転棟は4日か5日になるだろうとのこと。前回はここまでで入院10日目だった。今回は、入院前に済ませてあった検査もあったが、わずか3日目。かなり効率の良い日程である。

 I医師が4月一杯でこの病院を去ることになっているので(本来は3月一杯の予定だったが)、退院までは責任を持って担当できる日程を組んでくれたのであろう。なんとか、術後順調に経過して、安心して退院したいものである。
 
 手術に備えて、スーフルという呼吸機能回復訓練器を渡された(画像)。前回もやはり手術日が決まった日だった。看護師さんに、「前も経験があるので、使い方はわかります」と言ったら、「まだ持っていますか?」と聞かれた。「まさか、また同じようなことを経験するとは思っても見なかったので捨てましたよ」と言ったら、「そうですよね。まさかね~」と笑われた。

 この訓練は、手術後に必要な肺気量を増やし、肺合併症の予防や気道の分泌物の排泄を容易にするためのものらしい。鼻を挟み、マウスピースを歯と唇でくわえ、腹式呼吸で、管楽器を吹く要領で一定の音を出しながら長く呼気を出すようにする。この呼吸トレーニングを10回ワンセットで、朝・昼・晩・寝る前の4回しなくてはならない。さらに、風邪の予防のために、4/3から、朝・昼・晩・寝る前の4回、うがいをするために、イソジンを渡された。このほか、手術前までに大判のバスタオル2枚、T字帯2枚、腹帯2枚を用意しておくようにと伝えられた。

 入院3日目だが、一昨夜は、寝る前に飲んだ下剤が効いて全然眠れなかった。昨夜は23:00から5:00までだがぐっすり眠れた。ほかのベッドの人は、昼寝も含め感心するほど良く寝る・・・羨ましい。

 今日はなんの検査もなく、手術日の決定と今後の日程を聞くだけで、本を読んだり、TVを見たり、インターネットをしたりと、のんびりと過ごした・・・。朝食前に整骨院から教えられた首の筋肉強化体操をして、1階から7階までの階段昇降を5往復。さらに、午後からも5往復。昨日までの2日間も3往復ほどしたが、脹脛が筋肉痛になっている。

 前回の詳しい闘病記のブログは、多くの読者から大変参考になったという言葉をいただいていたが、まさか、自分が参考にするとは思いもしなかった。改めて、患者コミュニティサイト「ライフパレット」が、私のブログから3年前の癌発見から1年間の闘病日記だけを抜き出して、一冊の本のように編集してくれた下記の『癌春日記』を初めから、じっくり読み返してみた。
http://lifepalette.jp/palette_book/show/466/119

 前回は、すべてが新鮮で、日々の変化を楽しんでいるような記述であることに、我ながら感心してしまう。しかし、今回は、ほぼ同じことの繰り返しで、新鮮味もなく、特に、読んだことによって、術後数日の苦痛が蘇ってくる。まさか、また経験するとは思ってなかったので、ちょっと気が重い。ただし、今回は開腹手術になるので、その経過がどうなるか興味はある。しかし、回復が副腔鏡手術より遅く、後遺症として、癒着性の腸閉塞を引き起ことが多いというのが気になるところだ。