癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

晴れて出所

2011年04月25日 | 大腸癌日記
     
            <27日間お世話になった五稜郭病院を裏側から撮す>

 27日ぶりに娑婆の空気を吸い、我が家へ戻ることができた。帰りに病棟詰所で見送ってくれる看護師さん達に「大変お世話になりました。前科2犯、当分保護観察付きですが、三度(みたび)戻ってくることのないよう、日々更正に励みます」と挨拶してきた。

 主治医との最後の面談内容は下記の通り・・・

○内視鏡手術で切除した直腸と横行結腸にあった2つのポリープの病理検査の結果、横行結腸の方のが癌で、完全に取り切れていないこととリンパ節転移の疑いもあるので外科手術の必要があった。手術の範囲に前回の吻合部も含まれるので開腹手術とした。

○前回の吻合部も含めて25cmほど切除し、新たに小腸と横行結腸を繋いだ。(前回と合わせて55cm短くなったことになる・・・残り1m弱?)

○今回の癌は、再発でも転移でもなく、新しい癌である。体質的に、今後1年半に一度は内視鏡検査を受けるように。

○病理検査の結果、残っていると思われた癌は消えていて、リンパ節転移もしていなかったので、ステージⅠと考えて良い。

○今後また定期的に外来検診を受けてもらうが、引き継ぐ新しい担当はO医師。とりあえず、傷の手当てに、明日また外来へ来ること。傷の方は、前回のように長くは掛からないで治るだろうとのこと。

○心配の腸閉塞については、腹腔鏡手術に比べて確率は高くなるが、体質的に罹りやすい人とそうでない人がいる。症状としては、嘔吐や腹部の激痛が多い。(予防には、一般的に消化の悪い物を避ける、水分を多く摂るなどがあるが、今後詳しく調べてみよう。)

 午前中の外来診療の後、私の面談を終えて、引っ越しの準備に入ったので、私との面談が最後の仕事だったようだ。今後は、仙台の実家も医院だが、近くの総合病院へ勤めるらしい。

 「前回の手術から定期検診、そして、この度の手術・・・3年2ヶ月にわたる先生との出会いも私の寿命の一部と考えております。特に、震災の影響で異動がひと月延びたところへ滑り込んで対応してもらえたのは、何かの縁でしょう。ありがとうございました。」とお礼を言ったら「今度は500名山を目指して頑張って下さい」と言われた。「(500名山というのはないのだけれど)ありがとうございます」と答える大人な私・・・?
 
 夕食は、退院祝いと5日遅れとなった妻の誕生祝いを兼ねて、「旬暦ひだか」で会席料理に舌鼓を打った。病院食からいきなりで、腹もビックリしているだろう。ちょっと量も多かったようで腹が苦しい・・・。



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度重なるアクシデントの末に、ようやく退院できたsakag



嬉しさを全身で表現。


      
「わぁ~い、退院だぁ~」


   ---完---